2009年11月30日
インド洋（12）航海日誌No.12 ～インド洋調査航海物語～
- 期間：2009年11月2日～11月18日
- 場所：インド洋
- 目的：深海生物調査
- 担当：根本
エビはあまり元気にならない。
生きているけれどすごく弱々しい。
ひっくり変えてピヨピヨしている。
水を替えても元気にならない。
やっぱり駄目なのか・・・ 。
このエビはインド洋経験者のどの方に聞いても
「生かすのは難しいよ」
といわれていた。
深海の生き物には、やはりどうしてもうまくいかない種類がある。
こいつもそうなのか・・・ 。
でも何か気になる。
元気が無いのじゃなくて弱々しい感じなのだ。
うーむ、これはやはりアレか？？
こういうときに熱水域の生き物では、ある変化を与えると元気になったり正常な状態に近づいたりする。
私が大学生の時代に深海の熱水域のフジツボの研究をしていた時も、この変化でフジツボの活性が違ったことがある。
とりあえず試してみよう。
つづく
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
触ってもいいの？
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
“えのすい”はなにをするの？
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの？
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
水族館で救護することはあるの？
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構（JAMSTEC）YK09-13「よこすか／しんかい6500」によるインド洋深海生物調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構（JAMSTEC）と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。