みなさん!こんにちは。
深夜1時過ぎでしょうか、房総沖に到着しました。
きのうの航海日誌の最後に書きましたが、かなりの揺れで大変でした。
いつもなら深夜遅くまで、ラボには研究者のみなさんが残って実験をおこなっていますが、昨夜はそうそうに人がいなくなってしまい、居ても2、3人といったところでした。
調子の悪くなった人がかなりいたようでしたが、何よりあまりの揺れで実験どころではありませんでした。
私は、揺れで水槽の水がこぼれはしないか、機材は倒れないかと心配で寝られず、深夜に何度もコンテナラボへ足を運ぶ始末。
しかも揺れで壁にぶつかりながら・・・。
おかげで今朝は寝不足です・・・。
さて、きょうはいつもより早くハイパードルフィンの準備が始まり、地震計の設置の潜航です。
海底の傾斜変動を測定する機器を房総沖水深 1,300mの海底に設置する課題です。
球形の機器に四角形の脚の付いている観測機で、これをハイパードルフィンの前のバスケットに収めて海底へ運びます。
海底に設置された観測機から、さらに様々な計器を取り外して海底に設置してきます。
ハイパードルフィンのマニピュレーターを駆使して、細かな作業が次々とこなされていきます。
さすがはハイパーチーム!!
(ハイパーチーム:ハイパードルフィンを専門で整備・運行するチーム)
何だかいつもの潜航に比べてとてもロボットチックでした。
(いつもの潜航では、あまりロボット感を感じていないのは・・・きっと気持ちが海底や生物にいっているからなのでしょうか・・・)
数時間の作業も無事終了し、次の観測機を設置しにさらに沖に向かって航行中です(日誌執筆18時現在)。
あしたから予想される“超大型低気圧”の接近に備えて大急ぎで観測機を設置し、12時間かけて再び初島沖にとんぼ返りです。
船の観測員の話では、昨夜かそれ以上の揺れが予想されるそうです。
今夜は早めに作業を終了させて揺れに備えたいところです。
あんまり揺れないといいなあ~。
ではまた次回。
※写真は、本日の揺れのようす(2枚とも同じ場所から撮影しました。水平線の高さの違いに注目です。)とあまり見られない夜間の作業のようすです。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT13-07JAMSTEC「なつしま/ハイパードルフィン」による房総沖・相模湾初島沖調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。