こんにちは深海担当の根本です。
路側に雪が積もる山道を抜け、ただいま静岡県沼津市戸田にいます。
あすより今期 2回目の底引き網漁に乗船です!
最近では 1年に 2回ほど乗っています。
冬は天候が荒れやすく乗れないことがしょっちゅうです。
2回も行けるとはラッキーです♪
底引き網での生物の生残率は低く、なかなかたくさん残せないのですが、今回はメンダコも含め 65%が生残しています。
がんばって世話をしている効果が少しは出たかもしれません。
今回もがんばります。
前回は沼津沖を漁場にする小型底引き網、通称「小トロ」でしたが、今回は駿河湾の入り口近くの「湾口」まで行く底引き網、通称「大トロ」に乗船です。
船も大きく漁獲漁も多い。そして乗船時間も長いのです。
朝 3時半に乗って、下船は午後 4時頃です。船上での 12時間が寒くなく、揺れないことを祈るばかりです。
揺れている中、甲板の生きものの山から生きた生きものを探すときはこの世の終わりにいる気分です・・・ 。
酔って再起不能の飼育員が機関室前の小部屋の片隅で倒れ、魂が抜けかけている姿を何度か見ました・・・ 。気合い入れていきましょう。
きょうは戸田の宿で杉村さんと一泊。
2時前に起きて船に向かいます。
深海も場所が変わるととれる生物はだいぶ変わります。
今回は深海ザメが入る可能性が大です。いつもうまく飼育できないサメですが、なんとかしたいですね!
フジクジラやギンザメが飼育できたら最高なのですが。ただメンダコもだいぶ生きるようになってきたので、こちらもきっとできるはず。
あしたはがんばります!
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。