みなさまこんにちは。ここ 3か月、他の航海採集日誌がなかったので、前回の続きとして読みやすいですよね。
というわけで、概要は前の日誌を参照いただき、いきなり中身に入っちゃいます。
昨晩青森入りし,朝一で姉沼へ直行です。毎度お世話になっています漁師さんの船で、湖上の定置網へレッツゴーです。
本州北端の青森にある姉沼は、あと 1か月もすると結氷し、来春まで漁もお休みとなります。昨年も同時期に調査をおこない、冬に繁殖する貝の調査を進めましたが、十分なデータが得られなかった点もありましたので、そのあたりの補完も狙っています。
ハクチョウの群れを横目に、複数配置されたのアバが見えてきたかと思ったら、あっという間に網をとってスルスルたぐって、船上のザルに魚がどっさりです。
先生と学生さんとで手分けして弱りやすい魚から素早くキープしていきます。ワカサギ、ウグイ、ジュズカケハゼなど・・・。急いで持ち帰り水槽に入れたいところです、が、研究としては、漁獲された魚の数や大きさを測定し、記録したいところですが、何百何千という数ですので、現場で処理してては日が暮れます。
こんなときの必殺技「真上から撮影」!
目盛りを書き入れた番重(打った直後のソバとかを並べる容器)に魚を重なり合わないように広げて置き、バンバン撮影していきます。この方法なら、後からパソコン上でゆっくりお茶でもしながら画像上で魚を計測することが可能です。
大学に戻って生きた魚の収容を済ませたら、今度は学生さんとのお話です。今年度上半期の成果を、学会発表しておられたので、その内容をリバイバルしてもらいました。面白い成果が目白押しです。この調子で下半期も頑張ってほしいです。
本日の作業も終了というところで、学生さんが姉沼産のサケを使ってチャンチャン焼きを作ってくれました。ご馳走さま。特製味噌が美味しゅうございました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。