昨夜、緊急の研究者ミーティングがおこなわれました。
乗船している研究者が全員、上甲板にある第1ラボラトリー(通称1ラボ)に集合しました。
これまで荒天続きで調査現場に行けず、唯一できた作業が予定を前倒しした海底電磁気計の回収でしたが、どうやら船が動けるようになったようです。
当初4日目に観測をおこなう予定だった調査海域に向かうとのこと。
さらに北にあるもともとの調査地点は、低気圧の抜けが悪く調査時間がほとんどとれないということで、このような決定になったそうです。
ミーティングから一夜明け、「よこすか」は早くから調査海域に向かってやっとのことで走り出しました。
きょうの私は朝から体調があまり優れず、ダウン状態でした。
いつもの調査なら、そろそろ下船の時ですが今回はやっと折り返したばかりです。
連日の大きな揺れの影響でしょうか、ちょっと疲れが出たようです。
午前中はちょっと休ませてもらいました。
午後には何とか回復してあすからの調査の準備を始めることができました。
ワムシのお世話に水槽の海水の用意、換水など・・・。
体を動かし始めるとそれはそれで、体がすっきりしてきました。
研究者のみなさんもあすからの観測調査の準備をしていました。
観測器具にフィルターやセンサーを取り付けていました。
今回の調査航海は、海洋の酸性化の状況を把握するために翼足類などのプランクトンの採集の他に、海水のサンプリングもおこなわれます。
海水の中のさまざまな成分を測定することで、海洋の状況を分析するためです。
採水した海水を濾過してその中のクロロフィル量の測定をしたり、栄養塩などを計測するそうです。
可能な限り毎年の観測をおこなって、データを蓄積することで海洋にどのような変化が起きているかを調べるというわけです。
こうやっておこなわれる地道な観測がとても大切なのですね。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
JAMSTEC(海洋研究開発機構)YK16-16 西部北太平洋「海洋酸性化の進行とその影響に関する研究」及び「海底電磁気観測による津波の早期警戒」を目的とした調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています