2020年11月28日

西七島海嶺、中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部 調査航海(4)

  • 期間:2020年11月25日(水)~12月12日(土)
  • 場所:西七島海嶺、中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部
  • 目的:新たな海洋保護区(沖合海底自然環境保全地域)/管理のための深海を対象とした生物多様性モニタリング技術開発/日本周辺における沖合自然環境保全のモニタリング調査
  • 担当:八巻


航海4日目 荒天待機 船内探検

みなさんこんにちは!八巻です。
今日は朝から風が強く、調査は全て中止で、明日の調査海域へ向かうことになりました。
そんな荒天の中船を走らせると、揺れがさらに強くなります。
せっかくなので揺れを最大限感じようと、船でもかなり高い位置にあるブリッジに行ってみました。
船首の方を見ていると、窓までしぶきが飛んできます!


今いるブリッジがあるフロアは航海船橋甲板といい、KM-ROVの潜航中にみんなで観察するときに使う第一研究室もここにあります。


ブリッジ


第一研究室

その下に主席研究者の居室などがあるC甲板、B甲板があり、さらにその下に食堂があるA甲板、さらに下に私の使っている居室や浴室、洗濯室のほか、ミーティングなどを行うリサーチルーム、サンプルの処理をする第三研究室がある上甲板があります。


食堂


リサーチルーム


第三研究室

そしてその下には休憩中にくつろぐための娯楽室などがある第二甲板があります。


娯楽室

私が行き来するのは主にこの6フロアです。
ちなみに各フロアの行き来は階段の他、エレベーターも使えます。
快適な船内生活を提供してくださる船員さんに感謝ですね。

今日は荒天で揺れるため、作業をするときも安全対策を万全に、飼育作業にもヘルメットや手袋を着用して行いました。


明日は初日と同じ海域でKM-ROVを使った調査とベイトカメラ調査を行う予定です。


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KM20-10C かいめい/KM-ROV 新たな海洋保護区(沖合海底自然環境保全地域)/管理のための深海を対象とした生物多様性モニタリング技術開発/日本周辺における沖合自然環境保全のモニタリング調査

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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