みなさま、こんにちは。
世の中はまだ緊急事態宣言で慌ただしい中、フィールド調査チームも活動を止める訳にはいかないと、三密に気をつけ、相模湾に鯨類を探しにいってまいりました。
今回は大下、鷲見、花上、櫻木の 4名にて、静岡県は富戸の漁船「光海丸」さんに乗船。「光海丸」さんは、“えのすい”の魚類を担当するトリーターたちが魚の入手でお世話になっている方で、今回は鯨類目視調査のために特別に船をチャーターさせていただきました。
当日の天候は曇り時々晴、風はやや強く、沖合の波は2m。
目視調査の環境としては悪いともいえる状況も出航できるとのことでしたので、いざ相模湾へ。
調査した海域は数日前にカマイルカの群れが目撃されており、私たち 4名と船長が四方に目を向けます。
漁船からの目視は高い位置から見下ろすことが難しく、速く走ってしまうと鯨類を見逃してしまいやすいため、6ノット(時速/約 11km)で進みます。
そこに 2mの波がくると上下左右に揺れて船上はちょっとしたアトラクション状態に。
その中で時に双眼鏡を覗き、水面に目を配りますが、なかなか生物を捉えることができません。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。