昨年5月以来となった鯨類目視調査に行ってきました。
お世話になっている「光海丸」の石井船長に今回も操船していただき、フィールド調査チームの櫻木・花上トリーターと、フィールド調査初参加の私、永江も同行しました。
櫻木・花上 両トリーターはフィールド調査の大ベテランですが、フィールド調査チーム以外にも、たくさんのトリーターが自然界の鯨類が生息している環境を観察することで、普段感じることができないことを体験する、という目的のもと、今回参加しました。
前回、乗船した5月は、なんとハナゴンドウ 200~300頭の親子の群れを観察することができ、今回も同じようにハナゴンドウの群れや、季節的に大型ハクジラのマッコウクジラなど目視できたらいいなと期待を抱きながら出発しました!!
ですが、期待とは裏腹に、残念ながら鯨類の発見には至りませんでした。
鯨類の目視はできませんでしたが、合間に流れ藻の生物採集をおこないました。
流れ藻は、海岸等に生育していた海藻が波により引きちぎられ、潮目などに集まって塊となったものです。海流に流されながら成長を続け、移動していきます。
流れ藻には生物の産卵場、稚魚の隠れ場になることも多いです。
結果はメダイやハナオコゼの稚魚など、隠れ場にしていた生物たちを採集でき、水族館に持ち帰りました。展示デビューしてくれるのが楽しみです。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。