2024年10月16日

マレーシア クラゲ調査(8)
8日目/足立

  • 期間:2024年10月9日(水)~10月18日(金)
  • 場所:マレーシア
  • 目的:東南アジアのクラゲ調査
  • 担当:足立・渡部


ついに CEMACS を離れる日が来ました。
とても寂しいです。
庭の写真などを撮ってしまいました。なんと枯山水と鳥居です。
岩はマレーシアの島々だそうです。

CEMACSの枯山水。右奥の大きい石がペナン島。左手に鳥居と潜水タンクで作られた釣鐘。CEMACSの枯山水。右奥の大きい石がペナン島。左手に鳥居と潜水タンクで作られた釣鐘。

さて、私たちにとっては、これからの ‘輸送’ の仕事が非常に重要です。
これまで、海外調査で採集したクラゲを “えのすい” に送る際は、共同研究先の力を借りて、梱包し、別途カーゴ便の手配をして送っていましたが、今回は、現地の観賞魚業者に依頼して、より安全な梱包と、輸出の際の煩雑な手続きを代行してもらうという新たな輸送方を試みます。
ペナン島からクアラルンプールの観賞魚店まで、車で7時間ほど。まずはそこまで無事に、クラゲを輸送しなければなりません。
今回はミノクラゲという大物もいるので、慎重にいきます。
輸送は4段階に分けて計画しました。

1. 三宅教授から CEMACS の Sim さんを通して、予め酸素パックの依頼をしておいていただいたペナン島の観賞魚店まで、梱包して輸送する。

2. 観賞魚店で少し水を減らし、酸素を入れて再度梱包してもらう。(とにかくクアラルンプールまでもたせたい!)

3. (ここからしばらく私たちの手を離れます)クアラルンプールの観賞魚店で、手配してもらった便に載せるまで、蓄養(今回は3日間になりました)してもらい、飛行機に載せてもらう。

4. “えのすい” から空港まで荷受けに行き、再会!(ようやく!)搬入する。


やれることはやったと思います。あとは、ただただ 無事に展示できますようにと、祈るばかりです。

酸素を入れてくれたペナン島の観賞魚屋さん、ありがとうございました。

クアラルンプールからの輸出まで預かって送り出してくれる観賞魚屋さん、快く引き受けてくださりありがとうございました。
どうかよろしく!

セイフティ ロング ドライブで生き物と人を運んでくれたドライバーさん、ありがとうございました。

そして、
さよなら、CEMACS!

Terima kasih !

本当にありがとうございました!
See you again!

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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