こんにちは、八巻です。最近は 7月、9月と夏本番から残暑の厳しい時期にかけて江の島の海に潜ってきました。先月はたしか水温 30℃近く、水もかなり透明度が低く、夏の海!という雰囲気でした。
今回は 10月 18日(金)に潜水調査を行いました。毎月潜るようにしてから 7か月目です。昨年度まで潜れなかった夏季にも潜ることができて、ようやく少しは地元の海、江の島を知るトリーターになれてきた気がします。
6月ごろから濁りはじめた海でしたが、先月はその中でも最も濁っていたように感じました。しかし、なんと今月は先月と打って変わってずば抜けてよい透明度になっていました!
こんなに高い透明度の江の島の海を見るのは本当に久しぶりです。ワカメの残っていた4月頃に近い透明度と思います。
透明度が高いせいか、生物量も多いように思えました。特にアイゴの群れやブダイの群れはかなり頻繁に観察しました。
他にもクサフグの群れを観察、大分大きくなったようにも思えます。
このように生物たちの成長を感じられるのはとても嬉しいですね。
季節物と言えば季節来遊魚も多く見られました。大きなツノダシがいましたし
トゲチョウチョウウオやチョウハンなど、チョウチョウウオ類を何種も確認しました。オジサンや
ヒメフエダイ
など南方種もかなり確認できました。
ヤギの計測も実施しました。やはりヤギのポリプは綺麗ですね。私は八方サンゴ特有の枝分かれしたポリプがとても好きです。特に青いフトヤギのなかまは大好きです。
Astrogorgia属の一種に付着するハナヤギウミヒドラを撮影してみました。
透明度が高いとごみも見えやすく、拾ってくることもできました。
今後も定期的に江の島の海で潜水調査を行っていく予定です。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。