マレーシアから帰国して、もう半月が経過してしまいました。間が空いてしまいましたが、その後のご報告をして、マレーシアの日誌を締めたいと思います。
えのすいへのクラゲ輸送 4段階の最後、4と、その後のお話です。
私たちは10月18日に帰国しました。そしてその 3日後の10月21日早朝、クアラルンプールの業者から送られてきたクラゲを成田空港の貨物地区まで荷受けに行きました。
普段入る機会もない場所で、「右も左もわからない」状況そのもの。でも、そういう人も割と多いのかもしれないと思えるほど、係員の方が親切にご対応くださり、指示されるままに窓口を回り、なんとか、クラゲ入りの大切な箱を受け取ることができました。
えのすいに戻り、梱包を解いてクラゲたちの生存確認を…
おおー! ちゃんと拍動している!!
(ちょっと輸送疲れのようなクラゲもいましたが、後の飼育で元気に復活しました!)
大きなミノクラゲも袋の中でゆったりと拍動しています。これらを大きな予備槽へ。
10月23日から順次、ミノクラゲ、アカホシイトヒキクラゲ、リクノリーザ・マライエンシス(クロスジェリー)、インドネシアンシーネットルを無事に展示しました。
また、ミノクラゲのポリプをバックヤードにて飼育中です。
まずは、輸送・展示までのミッションをクリアできたので、引き続き、これらの繁殖を目指して、奮闘中であることを宣言して、このシリーズの日誌を終了します。
ありがとうございました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。