2024年11月17日

江の島・フィッシャーマンズ・プロジェクト
藻場保全

  • 期間:2024年11月17日(日)
  • 場所:江の島沖
  • 目的:藻場保全
  • 担当:大下・矢作


こんにちは。愛玩動物看護師の矢作です。

今回私たちが参加してきたのは、NPO法人 江の島・フィッシャーマンズ・プロジェクト(以下略:EFP)の活動の一つである「藻場保全活動」です。EFPは神奈川県江の島で、「楽しく学ぶ」をテーマに環境問題に関するイベントや教室を開催しており、主に海や漁業の大切さを学ぶ体験学習や、海に親しむ「船釣り教室」、海を守るための環境保全活動をおこなっています。その環境保全活動の一環として水産庁・水産多面的機能発揮対策事業を活用し、「藻場保全活動」や「海底清掃活動」に取り組んでいます。

この活動は、漁船に乗って江の島の海の沖に出て、潜水での作業になります。前日と当日の朝の天候や海況を確認し、活動の実施が決まります。今回は私たちの他に 6名のダイバーが参加しました。
当日の朝、江の島漁港に集合し、機材のセットやブリーフィング(当日の流れ、グループおよびバディの確認、潜水ポイントの説明、作業の確認など)をおこないます。

当日の朝、潜水器材を漁船に積み込みます当日の朝、潜水器材を漁船に積み込みます

気温23℃、水温22℃でした。海上では北風が吹いており、朝はやや船上で肌寒く感じましたが、時折太陽の光が差し込み昼頃は風も穏やかになりました。

準備ができたら出発です準備ができたら出発です

今回ダイバー 8名で、1,海中で保管していた海藻を回収し、2,船上で元気な海藻だけを仕分けして、3,新しいスポアバック(袋)に詰めて、4,再び水中のポイントに設置してくる、という作業をおこないました。

漁船から海にエントリー、チームごとに水面で集合し準備ができたら潜行します漁船から海にエントリー、チームごとに水面で集合し準備ができたら潜行します

人力で持ち上げるには重たいので、フロートバック(浮き袋)を使って海藻を水面まで運びます人力で持ち上げるには重たいので、フロートバック(浮き袋)を使って海藻を水面まで運びます

子嚢斑のある海藻もありました。子嚢斑の詳細はこちらもチェックしてみてください!子嚢斑のある海藻もありました。子嚢斑の詳細はこちらもチェックしてみてください!

2024/09/01_海藻の繁殖にチャレンジ中! | えのすいトリーター日誌 | 新江ノ島水族館

新しいスポアバック(袋)に詰めた海藻を、再び海底に設置していきます新しいスポアバック(袋)に詰めた海藻を、再び海底に設置していきます

たくさんのペットボトルごみたくさんのペットボトルごみ

透明度は10mほどで、複数人で作業をおこなうにはとても良いコンディションでした。その分、海底に沈むさまざまなごみも確認できました。ペットボトルや釣り具が多かったです。

15年ほど前の江の島の海には、たくさんの海藻が生えていたそうですが、今やその姿は見ることができない磯焼けと呼ばれる状態になっています。私は江の島に豊かな海が戻ってきて欲しい!その思いでEFP活動へ参加しています。今後も藻場保全と併せて、海底清掃活動にも引き続き参加していきます。


★おまけ。小さなアオウミウシを発見!色鮮やかです。

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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