今回は久しぶりに八巻トリーターと潜水です。
みなさんは、江の島の海、いつが一番冷たい時期だと思いますか。
およそですが、2月から 3月に年間を通して最も低くなり、4月から上昇をはじめ、8月から 9月にかけて最も高くなります。
今年に入って、1月、2月、3月とおよそ一か月おきに潜水していますが、1月、2月は両日ともに 16℃。体感的にもこの時期でこの水温は高いな~なんて思っていました。
今回は 3月も後半に入っており、そんなに寒くないだろうとドライスーツではなくウエットスーツで潜ることに。しかし、潜水開始直後、思った以上に水温が冷たい。。。。
水温を確認すると14℃。昔に比べ水温が高くなったとはいえ、この水温は冷たい。
目的の調査ポイントに到着、記録を取り始めた時にはあまり寒さは感じませんでしたが、途中から寒さを体感し、体が時折小刻みに震え出します。最近年齢とともに蓄え始めた脂肪では、まだこの寒さに太刀打ちできないようです。
水温が冷たくなると、海のようすもこれまでと違います。
まず潜水して驚いたのが、ワカメの量と長さ。岩全体を覆っているところも少なくなく、いつも道しるべにしている岩とは見違えるほどです。
私は江の島の海で、自生しているカジメやアラメを見たことはありません。このワカメが繁茂しているイメージしかありません。しかし5年くらい前までは、カジメ、アラメの群生が見られたと聞いています。
今見えている、このワカメの群生がつくりだした景観も、何年後にはほかの藻類や付着生物に置き換わるかもしれません。
相模湾の「今」をみなさんに伝えられるよう、今後も調査を継続し、お伝えしていきます。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。