2025年05月07日

相模湾鯨類調査

  • 期間:2025年5月7日(水)
  • 場所:相模湾
  • 目的:相模湾に来遊する鯨類種特定に関する調査研究
  • 担当:花上・浦﨑・伊藤


相模湾での目視調査へ行ってきました!
お世話になったのは前回に引き続き「でいとう丸」。メンバーは花上、浦﨑、伊藤、そして調査見学で羽田、浦﨑へのカメラの引継ぎで白形です。

前回、一頭も目視できなかったフィールド調査チーム、ドキドキの乗船となりました…!
前日はあいにくの雨でしたが、当日は晴れてくれて一安心。今回の天気に比べると、前回は海が荒れていたな、と思えるほどの調査日和でした。これからもこの天気でいて欲しいものです。

7時から15時までの目視調査。結論からお話しすると…今回、なんと、鯨類を目視することができました!!
やった~!! とチームは大盛り上がり。本当に良かった…!
では今回結果に結びついた要因は何だったのか。それは恐らく航路にあったと私たちは考えます。というのも、予定していた航路はジグザグと相模湾全体を調査する航路でした。ですが、新情報が朝に飛び込んできたため、急遽航路変更となったんです。
その新情報とは東伊豆の辺りで最近頻繁にハナゴンドウを見かける、というダイビングをしている方からの情報。
調査自体は相模湾全体の調査なのですが、まずは相模湾で鯨類を見つけてからではないと始まらない、と変更になりました。


ハナゴンドウへ一直線で船を動かしているのが分かると思います。こちら、とっても必死です。
この航路変更のお陰か、調査ではハナゴンドウ、スジイルカ、そして種は不明ですが小型鯨類を目視することができました!

写真もバッチリ! 写真は花上トリーターが撮ったのですが、船の上なのにきれいに撮れていて、ただただ感激するしかありません。伊藤もいつかこれぐらい撮れるようにカメラの腕を磨いていきたいです。

そして、前回と同様に今回も水中マイクを入れて鯨類の音を録音しようとマイクを沈めました。こちらの画像はその水中マイクを付けたロープを海に入れているところ。
みなさん、しっかり見てください。

これ、伊藤が撮影した動画の一部なんです!
前回は気持ち悪くて戦力にならなかった伊藤。今回はしっかりと撮影することができました!!!! これでようやく戦力になれた…! と思いたいです。
ちなみに前回私と共に気分が悪くなっていた方(共同研究者)も元気に作業中。お互い、気分が悪くなっていないか確認しながら進めていきます。

さて、そんな録音の結果ですが… しっかりとスジイルカの音を録音することができました! 大収穫です。ただ、ハナゴンドウたちの音はノイズが入ってしまったので、次回までには改善していきたいところ。

でも! 2025年度の第一回目の調査でこんなにも見つけることができていいのか、と不安になるぐらいすばらしい滑り出しなのではないでしょうか。
…そして伊藤の方も、気分が悪くなることも無く、調査終了!
良いことずくめの調査でした。

第一回目の調査がこんなにも大成功だったので、次の調査もやる気が出てきます。今回の成果や反省点から、しっかりと準備をして次の調査に挑みたい所存です。

続報をお楽しみに!!

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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