昨夜から神奈川を離れ、遠い四国の高知県に西川トリーターと向かっています。
今回は地元の漁師さんにご協力いただき、イソギンチャクなどの生物を採集することになりました。“えのすい”として高知県に行くことは何度かありましたが、今回は初の採集地です。
高知県は相模湾と同じく黒潮の影響を受けていますが、相模湾より南にあり、生物も南方種を多く見ることができます。
相模湾にも採集予定の生き物は生息していますが、場所が違えばまた違った生物の多様性があります。 今回の目的は、生物の収集もそうですが、さまざまな自然の環境、生物のしぐさ、生態を生で見る経験を活かして、より良い展示水槽を作っていきたいと考えています。
さて、昨夜から向かっていると書きましたが、行きは東京湾からフェリーで徳島に向かいます。
陸路で車を使用して行った方が早いのですが、目的地からえのすいまでの所用時間をナビで見てみると、9時間に。 遠い。。。
今回は採集をするため、体力温存のためもにも行きはフェリーにしました。
フェリー乗船中は生憎の曇り空ですが、海の色が青く見えます。
徳島についてからは陸路で高知に向かいます。
きょうは漁師さんと打ち合わせをし、あすから本格的な採集をします!
ちょっと空き時間がありそうだったので、河口で採集してみました。
ゴンズイ玉、キチヌ、サツキハゼ、サザナミフグなど相模湾でもなじみの魚がちらほらいます。
あしたはどんな生き物に出会えるか楽しみです!
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。