2025年07月19日

東南アジアクラゲ調査 (6)

  • 期間:2025年 7月13日~ 7月24日
  • 場所:シンガポール~タイ
  • 目的:東南アジアクラゲ調査
  • 担当:足立


きょうはミノクラゲを採集にいきます。
まずは クラゲ漁の現場を見学に行きました。
私は初めてではありませんが、何度見てもすごいです。

どうして、ほったて小屋のような設備でやっているのかと思ったら、その場所で獲れなくなったら、設備を解体して次の漁場に持っていくのだそうです。 たくさんとれていたし、たくさん捨てられていたので、とにかく ミノクラゲがいることは確認できました。

ここなら確実に採れるだろうということで、午後、船をチャーターして この場所の沖へ連れて行ってもらいました。
舳先に三宅教授が立ち、「いた!」と言ったら クラゲ網を出して確保し、船縁へ寄せて、大きなビニール袋で引き上げます。








私も必要があれば海に飛び込める格好で挑みました。
クラゲはどんどん見つかり、1時間もかからずに、学生さんの実験に必要な個体数を確保することができました。
立派なサイズのものばかりなので、えのすい用に輸送できそうなものは、また見つかればということで船を降り、急ぎ臨海実験所に戻り、水槽に収用しました。

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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