みなさんこんにちは! 八巻です。
無事船に戻ってくることができ、再び調査に参加することができることができて、とてもとてもうれしいです!
これからまだ調査は20日以上ありますので、改めて、気を引き締めて頑張っていきます!
7月12日
D-ARK調査となって初となる「クラムボン」の潜航、#49と#50をおこないました。
どちらも北大東島周辺での潜航で、#49は北東側の斜面を、#50は北西側の斜面を去年見つけた洞窟まで航走するというものです。
それぞれの潜航で生物や堆積物を採集しましたので、今回は「クラムボン」での採集についてご紹介しましょう。
「クラムボン」は「KM-ROV」ほど大型ではありませんが、サンプルを採集することができるスラープガンという機器を備えています。
スラープガンは水中掃除機のようなもので、サンプルを吸い取って、キャニスターと呼ばれる箱にサンプルを貯めて持ち帰ることができます。
クラムボンは前方のマニュピレーターでスラープガンの吸引ホースを握っていて、そのホースの口から生物を吸い込みます。
キャニスターはクラムボンの後ろの方についている四角い箱で、ホースはその箱に繋がっています。
調査が終わったらそのままキャニスターを取り外し、そこから生き物や堆積物を取り出すことになります。
小さな生き物や柔らかい生き物も吸うことができるので、今回も大いに活躍してくれることでしょう!
7月13日は今回の調査では初登場の新しい調査機器、Mini ROV「Tripod Finder2」の登場です!
「ドロシー」と言いたいところなのですが、ドロシーはもう少し調整が必要とのことで、今回は「Tripod Finder 2(TPF2)」で洞窟の探査を試みます!
「TPF2」は「KM-ROV」に搭載して、「KM-ROV」で洞窟の近くまで行き、そこから「TPF2」を発進させるかたちで使用します。
実は昨年も同様にして「TPF2」を運用しました。昨年と変わった点はケーブルの長さで、昨年は 15mだったものが今年は 50mになります!! 昨年は入口の付近にしか入れなかった洞窟の奥まで入れるということで、一体何が待っているのか、わくわくが止まりません!
長くなったケーブルは、新しく追加されたドラムに巻かれていて、現場で伸ばして使います。
なお、今回ターゲットとする大きな深海洞窟は、昨年の調査で南北大東島にそれぞれひとつずつ見つかっています。私たちは南大東島の水深約390mにある方の洞窟を「ピッグ・ノーズ」、北大東島の水深約340mにある方の洞窟を「ラビリンス」と名付けました。
今回まず登場するのが「ラビリンス」です。「ラビリンス」は大きな割れ目が縦に二つはしっていて、奥に迷宮が続いているように見えることからこの名前をつけました。
さぁ、いよいよ「KM-ROV」#316潜航にて、「TPF2」で「ラビリンス」の探査開始です!
実際に右の割れ目に入ってみると、すぐに左の割れ目につながる横穴があることが分かりました。そして割れ目はかなり奥の方まで続いていて、外からでは見えないところまで割れ目が続いています。
奥の方に進んで行くと、橋のような構造が現れました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
オーシャンショット研究助成事業は日本財団の助成を受けて笹川平和財団海洋政策研究所によって実施されている。