チャアムにあるブラパ大の臨海実験所からバンセンの本学へ戻る日が来てしまい、朝から片付け作業となりました。
北里大グループは、遺伝子用のサンプルを採取したり、私は魚類の繁殖研究用の水槽のシステムを見たり、その中になにかポリプがついていないかをもう一度じっくり確認して回りました。
これまで日帰りで立ち寄ることしかなかった、チャアムの臨海実験所を拠点に4日間も調査をおこなったのは初めてでしたが、とても実りのある滞在でした。
タイランド湾の西側沿岸には塩田が多く、ドライブインにある店でも塩を販売していました。
ブラパ大本学に帰着したのは夕方近くでしたが、大学裏のビーチへ採集に出かけました。
一番の狙いは日本に持ち帰るミノクラゲ!!
きょう採れれば、一晩畜養してあすパッキングして搬出できます。
が、姿は見えるとも、強風で難しく、断念。
あしたの最終日に望みをかけることにしました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。