今回も引き続き「でいとう丸」に乗船し、相模湾で目視調査をおこなってきました!
メンバーはお馴染み羽田、花上、浦﨑、伊藤、そして調査実習で TCAの先生と学生さん、そして協力者であるカメラマンの方も一緒に乗船しました。
いつも通り7時から出航。空は曇りでしたが、海は見事なまでのベタ凪。風もなく、波もなく、まるで巨大な鏡の上を進んでいるかのよう。
これ以上ないほどの調査日和に、「きょうは絶対見られるでしょ」と全員が期待に胸を膨らませてのスタート。 視界もどこまでも開けていて、これで見逃したら逆にすごい、と笑い合うほどでした。
ところが… 。
時間が経っても、水平線もどこを見ても現れるのはツルペタな海だけ。
これまでは毎回鯨類と出会えていただけに、焦りは募るばかりです。
いや、これだけ条件がいいんだから、きっとすぐ出てくる… よね?
と双眼鏡をのぞき続けましたが、出会えるのは鳥が数羽飛んでいるだけ。 前回はトビウオやシイラの姿も見られていたのに、今回はそれも少なく…。 水温は前回よりも低くなっていたのですが、海の中が寂しい印象でした。
いろいろ考えてみると、やはり前日の大雨の影響が大きかったのではないか、というのが私たちの見解です。
雨で海水が薄まり、餌となる魚が分散してしまった。 そのため鯨類たちも姿を見せなかったのかもしれません。
はい、そうです。今回は鯨類を見つけることが出来ませんでした… !!
本当に残念です… !!
近日の目撃情報を元に航路も考えたのに… 。
それでも時間は過ぎていき、16時過ぎには港へと到着してしまいました。
これだけ完璧な条件で目視できなかったということは、本当に『いなかった』のだろう、と信じたいところです… 。
残念ながら今回は空振りでしたが、これもまた重要な調査結果。
次回こそはまた賑やかな海と鯨類たちに出会えることを願って、しっかり準備して挑みたいと思います!
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。