2026年06月09日

勢水丸 三重県沖生物採集調査航海(3)

  • 期間:2026年6月7日(日)〜 6月12日(金)
  • 場所:三重県沖
  • 目的:ドレッジ、プランクトンネットによる生物調査
  • 担当:西川、霜鳥


きょうは勢水丸乗船から2日目、今回の日誌は西川の番です!
霜鳥トリーターのフィールド調査でも書かれていましたが、昨晩は船上からクラゲ採集をしました。発見できたのは主にアカクラゲで、まれにやってきたミズクラゲやカブトクラゲもわずかに採集できました。ただ、突然雨が降ってきてびしょ濡れ。2日連続で雨に降られました… きょうこそはいい天気で調査をしたい!

アカクラゲ採集のようすアカクラゲ採集のようす


今日の調査はドレッジとトロールでした。それぞれ使う道具をお見せして紹介しますね。
まずはドレッジ。重い金属部分が海底の泥や砂をすくい上げることで、泥や砂の中にいる生物を採集できます。

ドレッジドレッジ


次にトロール。海底を走るように網を引いてくる道具です。砂の中よりも上にいる生物の採集に適しているので、魚類が採集できる可能性も上がります。

トロールトロール


きょうは水深約 30 〜 150m でドレッジ 2回、トロール 3回を実施して、海底付近に暮らす生物を採集しました。
まずは、画像を共有します。

ドレッジ採集のようす①ドレッジ採集のようす①


ドレッジ採集のようす②ドレッジ採集のようす②


イモナマコイモナマコ


ヤセオコゼと体に付着するポリプヤセオコゼと体に付着するポリプ


ドレッジでは、大量の泥から小さな生物を探すのが大変でした。ただ、泥の中に見たことがない生物がいるかもしれないと思い、ずっとわくわくしながら作業していました。結果、ドレッジでは、モミジガイというヒトデの仲間や、エビやカニなどの甲殻類が多く見られ、その中で初めて見たのは、イモナマコというナマコでした。北里大学の学生さんは、イモナマコを 5年間探してようやく見つけたようです。出会えてラッキーでした。
トロールではカレイの仲間などの魚類も確認でき、密かに狙っていたヤセオコゼも入手できました。実はこのヤセオコゼは以前の乗船でも確認されていて、体にポリプが付着していることが特徴の一つになっています。

このほかでは、採集調査中に船上からミズクラゲを発見して採集しました。このミズクラゲたちは北里大学で活用してくれるようです。いってらっしゃい!
ミズクラゲの採集中にまた突然の雨… でももう小雨なんて気になりません。

上記のように、きょうの採集は大変でありながらも、たくさんの生き物たちに出会うことができました。あすからは水深 200m を超える場所で調査できそうなので、深海生物のお話ができそうです。いまから明日が楽しみです。またご報告します。

最後に、きょうは昼食後に、シンガポール水族館、シンガポール国立大学の方と生物の話やあわたんの話をしました。下船後にえのすいに来てくれるそうで、このような交流ができるのも船の醍醐味ですよね。生物の飼育についても、なんでも手伝ってくれると言ってくださいました。下船までお世話になります。

シンガポール水族館、シンガポール国立大学の方と記念撮影シンガポール水族館、シンガポール国立大学の方と記念撮影


三重大学大学院生物資源学研究科 附属練習船「勢水丸」(三重大学)での北里大学海洋生命科学部の研究航海
北里大学海洋生命科学部 乗船実習日誌

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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