2026年06月11日

勢水丸 三重県沖生物採集調査航海(5)

  • 期間:2026年6月7日(日)〜 6月12日(金)
  • 場所:三重県沖
  • 目的:ドレッジ、プランクトンネットによる生物調査
  • 担当:西川、霜鳥


勢水丸乗船の続報です!
きょうは生物採集の最終日。 水深 300〜600mでドレッジ・トロールをおこなうということで、これまで出会えなかった深海生物との遭遇が確実視される一日です。
最初のドレッジは8時スタート! 早起きも苦にならないくらい、朝からテンションが上がります。
水槽の準備も万全に整えて、いざ出陣です。

ドレッジ中のようすドレッジ中のようす


きょうはドレッジ4回、トロール2回を実施して、結果的にとてもたくさんの生物との出会いがありました。
なかでも私の目を釘付けにしたのが、白くて丸いイソギンチャクの仲間です。
トロールが引き上げられたとき、泥と混ざり合うようにしてびっしりと現れたのです。
しかも数がすごい。
さらに、そのイソギンチャクたちのあいだに、オオコシオリエビなどが身を潜めているという光景が何とも印象的でした。
深海にはちゃんとした「生態系」が広がっているのだと、あらためて実感した瞬間です。

イソギンチャクの仲間イソギンチャクの仲間


トロールで引き上げた網を確認すると、真ん中あたりにヒトデが絡まっています。
通常、網の奥にはジッパーがあって開口できるのですが、真ん中は手前からも奥からも手が届きにくい場所。
とりたいけど届かない、そう思っていたとき動き出したのは、霜鳥トリーターでした。
自分が汚れることなど一切気にせず、誰よりも早く生物のもとへ飛び込んでいく姿、これを見た北里大学の学生たちも「えのすいってすごい」とおもわず声をあげるほどでした。
私も素直にかっこいいと思いました、憧れます。

トロールで採れたヒトデトロールで採れたヒトデ

トロールに潜る霜鳥トリータートロールに潜る霜鳥トリーター


きょうの船はよく横揺れしていました。 船の中から窓の外を見た光景を撮影したので、船上の揺れを体験してみてください。


幸い船酔いは免れましたが、生物を入れたトレーが揺れに合わせてすーっと移動したり、水槽の中を見続けられなかったり、扉を開けるタイミングを揺れに合わせる必要があったりと陸では絶対に経験しない、船ならではの気遣いが随所にありました。
船上生活もいよいよあしたで終わり。 少し寂しい気持ちもありますが、きょう出会った生物たちをベストな状態で展示するために、気持ちを切り替えて帰路を急ぎます。
帰港後の乗船レポートは、霜鳥トリーターにお願いすることにしました。

ひとまず、お疲れさまでした!


三重大学大学院生物資源学研究科 附属練習船「勢水丸」(三重大学)での北里大学海洋生命科学部の研究航海
北里大学海洋生命科学部 乗船実習日誌

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

RSS