今回も引き続き「でいとう丸」に乗船し、相模湾で目視調査をおこなってきました!
メンバーはおなじみの浦﨑、伊藤、白形と、3年ぶりの目視調査になりました、鷲見です!そして調査実習で TCA東京ECO動物海洋専門学校の先生と学生さんたちとドローンパイロットの協力者が参加しています。
この日の海予報は“凪”。もう夏になり、6時 30分の出港時には暑く、鷲見は地黒で焼けやすいにも関わらず、日焼け対策がやや軽装備で心配でしたが、日焼け止めクリームを塗って出港しました。
実は、昨年の 7月に予定していた目視調査は悪天候のため実施できず、夏の相模湾には鯨類がいるのかいないのか、新しい知見が得られる楽しみな調査でした。
また、今回はいつもの航路ではなく、鯨類を発見する確率が高い海域と、今まで調査したことのない海域も調査する回でもあり、航路を計画している浦﨑と伊藤もどんな結果になるかわくわくしていました。
出航早々の 7時 29分、背びれを確認! イルカか?! 久しぶりに自然界の鯨類に会える?! と一瞬思いましたが、泳ぎがゆっくりで、浮き沈みもありません。よく見てみると、サメでした! サメ好きの伊藤が船首に向かいカメラを水中にいれます。しかし透明度が悪くてうまく映らず、種同定は難しい・・と思いきや、7時 46分にまた同じような背びれが!今度は近くで撮影でき、シュモクザメと思われました。
伊藤がカメラを水中に入れて撮影試み中!
シュモクザメの背びれサメもよいけどイルカはいないかな・・・とさらに調査を進めます。
出港して 1時間半ほど経った 7時 52分、野生の鯨類に出会えました! ハナゴンドウの大群です。久しぶりの目視調査なのにも関わらず、早速出会えたよろこびもありますが、どんな海域で、何頭くらいの群れで、どんな個体がいるかも把握しなければなりません。今回私は記録係として、撮影隊よりも高い位置におり、カメラ隊よりも鯨類を見つけやすい場所にいました。なので、どこにハナゴンドウがいるか、カメラを構えているメンバーに伝えなければなりません。目を凝らして、背びれを見つけられるよう、観察眼を鍛える 40分間でした。
鯨類の背鰭を確認前回も、同じような海域にハナゴンドウが確認できたので、この海域は“相模湾ハナゴンドウロード”なのでは?! と確信に変わりそうでした。
ハナゴンドウ発見場所
空撮映像ハナゴンドウを確認してから伊豆大島を越えると、午前中に見えていた鳥や魚が少なくなる一方で、場所によってはごみが多く確認される海域もありました。台風の影響なのか、夏に海にくる人が多くなるからか、通年の調査をおこなうことで、こういった海の環境変化にも気づけるようになりたいです。
朝のハナゴンドウ遭遇以降、鯨類を確認することはできず、15時過ぎに片瀬漁港に到着し、鷲見の久しぶりの調査は終了しました。今回の新しい海域の調査では鯨類を発見はできませんでしたが、この海域には鯨類がいなかった、ということも調査結果なので、引き続き調査の回数を重ね、データを蓄積していきたいと思います。
そして私は日焼け対策が不完全だったため、鼻や顔が真っ黒に・・・。次回はしっかり装備をしなければと反省しました。ですが、3年前から船や航路も変わり、調査の質も上がっているのを肌で感じた調査でもありました。今年のデータ蓄積で、相模湾にすんでいる鯨類のことが解明できてくるのではと次回の航海も楽しみでなりません。
次回も海況が穏やかであることを祈りつつ、大型の鯨類にも遭遇したいと願う鷲見でした。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
本事業は、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の支援を受けて実施しています。