2012年07月15日
トリーター:笠川

どうも!今年初お目見えです!?


あのクラゲが、風に吹かれてやってきました。
今年初お目見えです。

カツオノエボシです。
猛毒のクラゲとして大変有名ですが、実物を見たことがある方はそんなに多くないかもしれません。
外洋性のクラゲのため、沖の方まで出ていかないと出会う機会がそんなにないからです。
ただ、強風が吹いたときには、風にのって海岸に打ち上げられることがあります。
今まで展示した個体も強風が吹いた日に打ち上げられたものを拾ってきたものです。
なので、あまり長く展示が続きません。
今回展示している個体もお客さまが西浜で拾ったものを持ってきてくれたものです。

このカツオノエボシ、まだわかっていないことも多く、その風貌など実に不思議で魅惑的なクラゲです。
まず、よくみなさんが知っているようなクラゲのように水中をプカプカとは漂いません。
烏帽子(えぼし)状の浮き袋(気泡体)で海面に浮かんでいます。
自力では移動せず、風力に任せて移動しています。
なので、自力で遊泳しているものよりもかなり速く移動することが可能になるのですが、ただ風任せのため、海岸に打ち上げられてしまうという悲しい最後を迎えてしまう場合があります。
体の構造としては、浮き袋の下に、餌を捕まえたり食べたりする、いくつかの役割に分かれた個虫が垂れ下がっています。
触手は非常に長いです。そして実にきれいな青色をしています。
あまりにきれいで魅惑的で、触りたい衝動にかられますが、刺されたらアウトです。
呼吸困難に陥る可能性もあります。大変危険です。
この魅惑の青色、空から見ると青く見える海に同化するための体色です。
海面で生活しているため、鳥の襲撃などから免れるべく、体を青くすることで身を守っているようです。

カツオノエボシは、クラゲファンタジーホールの小さな水槽が 6つ並ぶ小箱水槽にて展示しています。
いつ展示が終了するかわからないので、ぜひお早めに!

最後に話は変わるのですが、ぜひ見てほしいもの、おすすめの展示がもうひとつ。
しんかい2000』です。
語り始めるとまた長くなってしまうので、簡潔に一言。
今年の夏は深海が熱いです!
「しんかい2000」は大迫力で、本当に手が届きそうな距離で見ることができます!
私としては、コックピットの展示に大興奮しました。
ぜひ、みなさんも自分の目でお確かめください。
人それぞれ興味を持つところが違うと思いますので、ぜひ!!

カツオノエボシカツオノエボシ

クラゲファンタジーホール

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