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えのすいトリーター日誌

2020.07.08 トリーター:伴野

2020/07/08 母子観察


みなさん
こんにちは!

いきなりですが、これは何の写真かお分かりになるでしょうか。


これは4月21日に誕生したバンドウイルカの赤ちゃんとお母さんの「シリアス」を対象におこなっている母子観察の記録用紙です。
よく母子観察をしていると何を見ているんですかー?というご質問をお受けするので、きょうは記録用紙の紹介も兼ねてお話しします。
まず決まっている観察項目から

① 授乳行動(NT : Nursing Times)
子が「シリアス」の乳裂(乳頭が入っているところ。詳しくは前回の日誌 2020/05/22 母獣管理 でご紹介しました!)に口を当てている時間を記録しています。左右どちらのお乳で授乳しているかも記録しています。

② 呼吸数(RR : Respiratory Rate)
30分ごとに子の呼吸数(最初の呼吸から5分間計測)を記録しています

基本はこの二つで、今回誕生した子からどこのプールにいるか(イルカがいるか…すみません。)、子が誰と泳いでいるかを15分ごとに記録しています。
ほかには観察をしていて気になった行動や、新しく見られるようになった行動などを備考欄に記載しています。

そして、データは集めて終わりではありません。
これらのデータを分析し、飼育生物や将来水族館にやってくる生物、さらには水族館で得られた知見を野生界の生き物に役立てることが飼育員の大切な仕事の一つです。

先日、ここまで約2か月間の母子観察の記録をまとめた簡単な報告会を私たち海獣類チーム内で実施しました。


呼吸数は5分間で平均 15.8±1.7回でした。これは以前観察していた赤ちゃんイルカと大差はなく、ここまでの成長の段階によって大きな変化などもありません。
普段から正常時の呼吸数を把握していないと異常があった時に早期発見ができません。


生まれて1週間までの授乳回数は1時間に 5.7±0.7回で多く、それ以降は減少していき 2.9±0.7回でした。産まれた直後は多くエネルギーを必要とするためたくさんお乳を飲むのか、はたまた子の筋肉が発達したり、飲むのがうまくなって回数が少なくなるでしょうか。またはその両方でしょうか。

授乳行動を見てみたい方! 数字的には1時間観察していれば3回くらい見ることができるかもしれません(笑)
ちなみに本来、授乳行動を正確に把握するためには授乳回数ではなく授乳時間の方が正確です。
ですが“えのすい”のプールの構造上、深く潜ったり、手前で授乳をしていると正確に秒数をカウントできないため今回は回数で見ています。


これは子がどのように泳いでいるかを表しています。
産まれて12日目に初めて他個体(ミュー)と合流した時は長い時間一緒に泳いでいましたが、時が進むにつれて「ミュー」と泳ぐ時間は減少し、単独で泳ぐ時間が増えていきました。
まだまだデータも乏しくわかることは少ないですが、引き続き観察していきます。

いかがでしたでしょうか。
ブリーディングプール前でトリーターはこんなことを観察しています。
実は今回ご紹介したのは観察している内容のほん一部で、データもかなり粗いものとなっており、もっと細かく分析しないといけません。

普段トリーターというとショーをやって華やかな姿をご想像されることが多いと思いますが、その裏では他にもいろいろなことをやっています。
なかなか飼育の最前線のことをお伝えする機会も少ないので、少しでもこんなこともやっているんだなぁと感じていただけたら嬉しいです。

では本日はこの辺で失礼します!

イルカショースタジアム


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