2023年09月10日
トリーター:矢作

“えのすい”愛玩動物看護師の仕事3

先日、犬猫の業界で働くベテラン獣医師たちと話をする機会があったのですが、水族館の獣医師・愛玩動物看護師が普段どんな検査や治療をおこなっているのか、どんな仕事をしているのか、とても興味深いと、さまざまな話で盛り上がりました。
治療対象が同じ生き物とはいえ、水族館では魚類から哺乳類まで幅広く、専門的な知識や技術、特殊な器材などが必要となるため、まるで異業種のようにも感じられますが、獣医療に従事する人たちの根底にあるものはやはり変わらないな~と改めて思いました。

ということで、今回も普段私がやっていることをご紹介します!
2023/6/14 えのすい愛玩動物看護師の仕事1」でもお話しした通り、業務内容は多岐にわたります。ちょっと医療から離れた仕事ではありますが今回の業務も大事な仕事の一つです。

●当直業務
私たち飼育スタッフは、当直業務がだいたい1か月に1回、回ってきます。どんなことをしているのか、詳しくは「2022/6/4 夜間の救命対応」をご覧ください。通常であれば、23時と翌朝6時の2回、館内の見回りをおこないます。

真夜中の相模湾大水槽真夜中の相模湾大水槽

常夜灯と呼ばれる、一晩中点けておく電気以外は消灯しているので基本的に館内は暗く、見回りには懐中電灯が必須です。

真っ暗なクラゲサイエンス真っ暗なクラゲサイエンス

光を当て、水槽一つひとつに異常がないか点検していきます。昼間の館内とは全く違う雰囲気です。

獣舎で寝ているオタリアの「ヒミコ」獣舎で寝ているオタリアの「ヒミコ」

大きな生き物は、1頭ずつ、しっかり呼吸をしているか(生きているか)も確認します。この日の「ヒミコ」は獣舎の端っこで気をつけ! の姿勢で寝ていました。寝相も動物それぞれです。

実は私、きょうも当直業務の当番です。何事も異常なく翌朝を迎えられますように!!

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