2025年04月15日
トリーター:村井

ボウズイカ 展示方法改良!

みなさん、こんにちは。
えのすいトリーターの村井です。
4月になり担当水槽が少し変わりましたが、引き続きイカの飼育に携わることができそうです!

今現在の悩みは、こんなにかわいいボウズイカが一切話題にあがらないということです。
おかしいですね。こんなに目がくりくりしていて、胴体がもちもちしていて、腕をきれいにたたんで砂に座っているかわいい生き物なのに…。「えのすい」で検索をかけるとイルカやクラゲの写真ばかりでイカの写真が全くでてきません。不思議です。(特にアオリイカの水槽の前ではみなさん夢中で写真を撮っている姿を見かけるのですが、どうしてでしょう…)

少し前、ボウズイカがお引越しした時のことをお話ししました。
その時のボウズイカの展示は丸い穴からのぞいてもらう仕様だったのですが、穴が丸いと死角が大きくなって見にくかったり、水槽が目立たず見つけづらかったりと少し問題がありました。

こんな感じで丸い穴からのぞいてもらっていました。
これではボウズイカが水槽の手前の方に来た時やちょうど穴と穴の間に来てしまうと見えなくなってしまっていました。

そこで!
今回水槽をのぞく場所を丸い穴ではなく、見やすい位置に死角の少ない細長い隙間を作って、黒いパネルの部分にはボウズイカのイラストを描いてもらいました!
普段は砂の上にちょこんと座っていることが多いのですが、それだけではないもっと違う一面も知ってもらいたいと思い、3種類のイラストをデザインチームに依頼しました!

どうでしょうか。見やすく、見つけやすくなったのではないでしょうか。

最近のボウズイカは環境に慣れてきているので少しずつ水槽の中の明るさも明るくしています。
かわいい写真も撮りやすくなりました! もちろんスマートフォンでも。
写真を撮るときはフラッシュをオフにしてナイトモードで撮影するときれいに撮れます。

撮っているときの写真撮っているときの写真

こちらがスマートフォンで撮る時の設定です。
フラッシュはオフ、ナイトモードはオンになっています。

撮影してみると…

かわいい写真が撮れました!

くれぐれもフラッシュはオフでお願いします。(とても大事)
光に慣れている人間でも急に強い光を浴びるとびっくりして心臓がキュっとなってしまいますからね。光に敏感な深海性のイカにフラッシュをたいてしまうと人間以上にびっくりしてしまいます。
フラッシュをオフに設定できているか不安でしたら、水槽に背を向けて一回写試してから水槽の写真を撮ってください。

先日給餌をする際、ボウズイカが威嚇? しているようすの撮影に成功しました!


第 1腕と呼ばれる真ん中の腕を上にあげていますね。
威嚇した状態で砂に座った後、腕をきれいにたたむようすがすごく好きなのですが、共感してくださる方はいらっしゃるのでしょうか。
砂に座っている姿を上から見るのも、とてもとてもかわいいんです。

こちらです。

かわいいですね。

こんなにかわいいボウズイカももうそろそろ飼育を始めて 3か月が経とうとしています。
情報が少ないので確かなことはわかりませんが、サイズ的にはもうおとなのボウズイカだと思うので、もしかしたら寿命が迫ってきているかもしれません。
少しでも長生きしてもらえるよう砂を足したり、餌を変えてみたりしていますが、どこまで生きてもらえるでしょうか。
見逃した! とならないよう、ボウズイカにぜひ会いに来てくださいね。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

RSS