2025年07月09日
トリーター:城戸

有孔虫(ゆうこうちゅう)ってなに? 第2弾

前回のトリーター日誌 で第1弾として、有孔虫について簡単にご紹介しました。
きょうも有孔虫についてお話していきます。
あれから、いろいろな研究者の方のホームページなどを読んで学びましたが、ご安心ください! まだまだ初級編です。

有孔虫は海の底にくっついて生活しているものも、海をただよって生活しているものもいます。 そして、砂浜から超深海と呼ばれる水深 6,000mより深い海にも生息しています。
世界にはさまざまな環境で生活している有孔虫がいて、その数は 約 4,000種類だそうです。
私はとっても多く感じました。ちなみに我々哺乳類は約6,000種類です。

この 4,000種、そして過去に絶滅した種は地層の研究に役に立つのです。
小さい、小さい有孔虫が? と最初は思いましたが、有孔虫の殻は、炭酸カルシウムでできており、化石として残りやすいのです。
有孔虫は、特定の時代に特定の種類が生息していたことが知られているので、地層から発見された有孔虫の種類によって、その地層がいつ堆積したのかがわかるのです。
また、海洋環境によって生息する種類が違うので、殻の形でどんな環境なのかがわかったり、殻を作った際、その海の化学成分や水温などの情報が一緒に閉じ込められているので、有孔虫の殻を調べることでも海洋環境がわかるみたいです。
特に水温は、殻の化石から生きていた時代のかなり精度の高い数値がわかるようです。
すごいですよね!!

こういった活用法を知ると、現代で出会う有孔虫が遠い、遠い未来に、情報を届けると思うととってもロマンがあります!

これからの海水浴シーズンは、海に入ったら見えない有孔虫に少し思いをはせて見てください!

バックナンバー
2025年06月21日 有孔虫(ゆうこうちゅう)ってなに? 第1弾

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