愛玩動物看護師の矢作です。
医療チームも体制が整い、今年度、実習生の受け入れをおこなっています。
当館では獣医学生対象の「獣医部門」の受け入れは過去にもおこなっていましたが、今回初めて、「動物看護部門」を設け、動物看護分野専攻の大学 3年次以上の学生の実習を受け入れています。
「獣医部門」と「動物看護部門」の実習生たちには、基本的に一緒に、普段私たちがおこなっている業務を間近で見学したり、体験してもらったりしています。
こちらは、松田獣医師が、当館の動物たちの健康管理のために実施している、各種検査に関する講義をおこなっているところです。検査中の実際の写真や動画を見ながら、検査の方法や目的などを解説していきます。
続いては、亀谷獣医師が、日中に実施した鯨類の超音波検査の画像を、実習生たちと一緒に評価しているところです。解剖図と照らし合わせながら、各臓器の位置を確認し、それぞれの臓器の見え方などを解説しています。同時に、異常の有無を判断し、臓器サイズの計測などもおこないます。
最後に。閉館後のアザラシプールで、2025年 7月 5日に生まれたミナミアメリカオットセイの赤ちゃんとその担当者たちが遊んでいるようすを見学しているところです。こちらのトリーター日誌でも紹介していますが、水中にいる長野トリーターの周りを、自由気ままに、力強く泳ぐ赤ちゃんの姿は、周りを笑顔にさせる力を持っていますし、何より、元気に成長している証です。そんな動物とトリーターの関わり方を間近で見学できるのは、実習生の特権です。
実は私も、大学 4年生の時、当館の実習生でした。当時、2週間という期間はあっという間で、トリーターの方々の仕事を目の当たりにし、多くを肌で感じ、学び、経験を得たことを覚えています。当館で愛玩動物看護師として医療業務に従事している今、将来活躍の可能性を秘めている学生たちに少しでも還元したいという思いで実習生の受け入れをおこなっています。
来週から、また新たな実習生を 2週間受け入れます。より多くの学びと経験ができるよう、医療チーム一丸となって準備しています。
本文中でも紹介しました、ミナミアメリカオットセイの赤ちゃんですが、現在愛称募集中です。まだチェックできてない方、ぜひご応募お待ちしています!!