2025年09月25日
トリーター:園山

福がいっぱい!? フグの話14

久しぶりのフグの投稿です!
投稿しない間にもフグ類の展示が増えてきました! フグと大きくくくると、フグ目と呼ばれるグループがあり、トラフグなどが含まれるフグ科、ミナミハコフグなどが含まれるハコフグ科、ハリセンボンが含まれるハリセンボン科などフグ目には10科含まれています。よく意外に思われますが、マンボウもフグ目マンボウ科です。

今回のフグは、ハリセンボン科のイシガキフグ! 今トリーター日誌を書いているこの瞬間には相模湾大水槽に 2匹くらしています。見てください。この顔を。

カメラを向けるなり、ぐいぐい寄ってきてピントが合いません! でもそんな仕草がかわいいポイントの一つです!
ちなみに他のトリーターからはあまり人気がありません。理由はこのぐいぐいきたあと、、、がぶっとかむことがあるためです。今展示しているイシガキフグではないのですが、過去に相模湾大水槽を泳いでいた個体はかみ癖があったようで、それを理由に別の水槽に移動したことがあったようでした。
かわいいし、ちょっとかまれるくらいいいじゃん! という声が聞こえてきますね。私も激しく同感です。
では、ここでイシガキフグの噛む力がどの程度が動画を見てみましょう。


おぉぅ、殻付きのアサリをいとも簡単に粉々にしていますね。・・・・これはちょっとかまれても痛いはず。
ハリセンボンではないのですが、カリブ海に生息している同じハリセンボン科の Chilomycterus schoepfi という種のかむ力を計った報告があります。魚の大きさがおよそ 20cmのとき、380N(ニュートン)のかむ力があるとされており、これは健康な人間の成人女性に近いとされています。20cmの大きさでそれですから、人間の大きさで換算するととんでもない力になりそうです。
ハリセンボン科の歯は、上顎に 1枚、下顎に 1枚の合計 2枚の歯しかありませんが、それぞれが板状になっており、貝類や甲殻類などをいとも簡単に割って食べます。かわいい見た目に反して、なかなか力強いです。

粉々になったアサリの殻粉々になったアサリの殻

現在、相模湾大水槽には、これまでもいたトラフグ、クサフグ、ショウサイフグに加えて、イシガキフグとホシフグも仲間入りしています。ホシフグの話はまた今後!
このあとも着実にフグを増やしています!

バックナンバー
2023/04/26 福がいっぱい!? フグの話
2023/05/27 福がいっぱい!? フグの話2
2023/06/23 福がいっぱい!? フグの話3
2023/07/17 福がいっぱい!? フグの話4
2023/08/17 福がいっぱい!? フグの話5
2023/09/07 福がいっぱい!? フグの話6
2023/10/17 福がいっぱい!? フグの話7
2023/11/01 福がいっぱい!? フグの話8
2023/12/22 福がいっぱい!? フグの話9
2024/01/09 福がいっぱい!? フグの話10
2024/01/09 福がいっぱい!? フグの話11
2024/06/23 福がいっぱい!? フグの話12
2024/07/19 福がいっぱい!? フグの話13

RSS