2026年06月04日
トリーター:加登岡

再挑戦

我々トリーターは、毎日「えのすいトリーター日誌」を順番に更新していますが、他のトリーターの日誌も確認しています。そしてその日誌の中には時折、思いもよらないバトンが飛んでくることがあるのです。
それは 5月 22日の Sトリーターの日誌 です。卵の話をしているな、と何気なしに読んでいたら、まさかの文末にベビーラッシュの話が。
これは答えないわけにはいきません。私が担当するのは「オトヒメ〇ビ」こと「オトヒメエビ」です。

こちらは 昨年の 7月 15日のトリーター日誌 でも一度紹介したことがあったのですが、その際は約 2か月までしか育てることができませんでした。
そのため今回は再挑戦となります。前回と繁殖用の水槽の設営をちょっと変えてみて、今回こそは大きく育てようと意気込んでいます。

「相模湾大水槽」でメスが卵を抱えているのを確認したら、バックヤードへお引越し。オトヒメエビはペアでくらしていますが、その間オスには待っていてもらいます。
前回同様、ふ化するまではメスに任せます。がしかし、今回はちょっと困ったことに、途中でメスが卵を半分ほど落としてしまいました。
これはどうしたものかと思いましたが、試しにクラゲ飼育用の太鼓型水槽で管理してみることに。メスが卵を抱えている間は、卵の観察はできませんでしたが、不幸中の幸いというのでしょうか、卵の撮影をすることができました。

眼がしっかりわかりますよね。さらにその 3日後には少し赤い色が出はじめました。

そして、その 2日後にメスがお世話をした卵も、太鼓型水槽に移した卵も無事、ふ化することができました。これで太鼓型水槽の有効性も分かりました。


ふ化した後はワムシを与え、成長に合わせてアルテミアも与えていきます。餌のデータは前回の経験を活かすことができました。

ふ化したゾエアふ化したゾエア

卵のお世話を終えたメスは、元の「相模湾大水槽」へ戻りました。戻ったらすぐに、待っていたオスと一緒になります。しかし驚いたのはこのメス、わずか 10日後にはまた卵を抱えているではありませんか。そのため、オスには申し訳ないですが、卵をふ化させるために、メスにはもう一度バックヤードにお引越ししていただきました。

抱卵中のメス抱卵中のメス

再挑戦は始まったばかりですが、前回の 2か月を超えられるように今も奮闘中です。

と、もう一つお知らせです。Sトリーターからのバトンパスが無かったら書きたかったのが、「相模湾キッズ水槽」の話。現在私が担当していて、今回「ゴツゴツ トコトコ どんなかたち?どんなうごき?」と変わった形や動きの魚たちを展示しています。

平たい形をしたカスザメの赤ちゃんや、岩に擬態しているオニオコゼなど、9種類の仲間たちがお出迎えいたします。その中にはあのナミダカサゴもいますよ。

えのすいにやってきて 1年が経ちましたが、サイズも 3 cmくらい大きくなりました。ぜひこの機会にご覧ください。

相模湾ゾーン

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