アカウミガメの卵はだいたい 50~ 80日でふ化します。
もう 78日目。不安な気持ちは強くなってきます。
あまり遅くなると、砂中温度・海水温ともに低下し、無事に卵がふ化し、子ガメが海に帰る可能性が低くなります。
この夜、私は運良くまだ仕事中でした。
「子ガメが 18匹、海に帰っていったぞ!」
その電話を受けて、すぐに逗子海岸へと向かいました。ついに出てきた!子ガメが海に帰っていくところを見ることができるだろうか?
しかし、何時間待っても子ガメは一向に出てきません。
職場に戻らなければならない時間になり、後ろ髪をひかれながらも“えのすい”へ戻りました。子ガメの脱出(子ガメが砂から出てくること)は数日間続くことがあります。
それから何日間か待ちましたがついに子ガメが出てきたという知らせはありませんでした。
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逗子海岸アカウミガメ産卵(1)
逗子海岸アカウミガメ産卵(3)
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。