みなさんこんにちは!
駿河湾で底曳網漁漁船に乗船して、深海生物の採集をおこなってきましたので報告いたします。
毎年寒い時期になると、沼津の漁師さんの底曳網漁漁船に乗せていただいて、メンダコなどを狙った深海生物採集をしています。
今年度最初の底曳網採集は 1月下旬から予定にはあったのですが、あいにくの天候で延期が続き、3月になって初めて乗船することができました!
寒い時期の海は荒れやすく、予定通り出航できることの方が少ないようです。
底曳網採集の予定が近づくと採集道具の準備などを始めるのですが、それを見た他のトリーターから「もうそんな時期か~」といった声があがります。
いわば“えのすい”の冬の風物詩となっています。
だんだんと気温も暖かくなってきており、この回が今年度最後の底曳網採集でした。
ひんやりとした空気の中、朝の 5時、出航です。
そして 5時半頃、日が昇ったらいよいよ底曳網漁の開始です。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。