こんにちは。愛玩動物看護師の矢作です。
先月、先々月は海況が悪く船が出せず活動が中止となってしまっていたため、今回が今年度初めてのEFP(江の島・フィッシャーマンズ・プロジェクト)の活動となりました。
EFPの活動についての詳細は、こちらのページをご覧ください。
(2024年11月17日 江の島・フィッシャーマンズ・プロジェクト)
天気は晴れ。気温31℃、水温26℃でした。やや風はありましたが、おおむね穏やかな海でした。午後から海況悪化の予報でしたので、参加者は出発のための準備を急ぎます。
当日参加したダイバーは、「海底清掃」と「藻場モニタリング」の 2つのグループに分かれました。私たちは、「藻場モニタリング」のチームでしたので、確認予定のポイントに潜り、藻場の状況を確認してきました。
夏場の海は透明度が悪く、水中ライトを常時点灯させながら、常にバディとチームを意識しながら潜水します。
潜行を開始し、まず目の前に現れたのは、人工産卵床に産みつけられたアオリイカの卵と、そこに鎮座するウツボでした。今回初めてバディを組んだ藤田トリーターは、えのすい一のウツボ好きトリーターです! 「藻場モニタリング」チームで、潜水直前のブリーフィングの際にその話をしたばかりだったので、海中でみな大興奮でした!
海底までたどり着いたら、ミッションスタートです。
目印となる浮きの付いたロープ(写真中央)の根元に、以前の活動で海藻を入れた袋(スポアバック)を設置しています。その周りに海藻が生えているか、どれくらい成長しているかを確認していきます。
黄色い正方形の枠の中に、どれくらいの量のカジメがあるか、水中カメラで撮影し記録していきます。
結果は、予想以上でした。多くの地点でカジメの育成が確認され、広範囲に定着していることが分かりました。また、大きいもので40cmほどに成長しているものもありました。
江の島の海に育成する海藻は、過去の写真や映像でしか見たことがなかったので、スポアバックの作成や設置、モニタリング活動に参加させていただいてきた身としては、うれしい経過を目の当たりにすることができました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。