燈明堂海岸へ調査採集に行ってきました。 今年の6月 以来なので約2か月ぶりです。
天候は晴れ、気温は 34℃。 地上では一瞬で汗だくになるほどの暑さですが、水の中はいくらでも潜っていたいくらい心地よかったです。 海況は波もなく穏やかでした。
潜ってみると水中は濁っているものの、8月の強い日差しのおかげで比較的視界は悪くなさそうです。 浅場は陽が差し込み、海底がきらきらと光っていました。 夏を感じますね。
まず目についたのは、波打ち際を覆う海藻類です。 前回まではあまり見られなかったアオサやミル、おなじみのオオバモクが生い茂っていたほか、流れ着いた紅藻類で覆われていました。 逆に前回たくさん生えていたウミウチワはほとんど見られず・・・。 これだけでも随分とようすが変わったように感じます。
もう少し深いところへ進むと、かわらずアマモが密集していましたが、2か月前と比べると何かにかじられてしまったのか、どこもかしこもアマモの葉が短くなってしまっていました。 ほとんどが2か月前の半分以下の長さになっており少し心配です。
アマモの隙間ではキヌバリやアミメハギ、サビハゼ、カミナリベラ、キュウセンなどおなじみの魚たちが見られました。
また、今回、コロダイやアイゴの幼魚やアオリイカの卵・稚イカの群れなども見られました。中でもクサフグの稚魚の群れが印象的でした。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。