みなさんこんにちは! 八巻です。
2025年の12月21日〜12月23日にかけて、北大東島でD-ARKの調査を行ってきました!北大東島は今回が初上陸。
初めて訪れる島であったものの、サトウキビ畑に覆われた島の景色は初夏に訪れた南大東島とよく似ていて、懐かしくも感じます。
※D-ARKは当館もキーメンバーとして参加している深海洞窟探査プロジェクトで、詳細は過去の日誌(2024年 5月のD-ARK調査、2025年 7月のD-ARK調査)をご覧いただけたら幸いです。
北大東空港
サトウキビ畑来島の目的は、先日の D-ARK調査航海ではカバーしきれなかった北大東島の水深 300mより浅い海域の魚類調査です。今回はFullDepthと琉球大学が中心となって調査計画をすすめ、私はそれに同行する形で参加しています。
これまで実施してきた JAMSTECの調査船「かいめい」を使用した調査航海では、おもに大型の無人探査機「KM-ROV」を用いて海底を観察してきました。水深 300m以深を詳しく調査できた一方で、「かいめい」は大型の調査船のため島に近づくことができず、「KM-ROV」は機材の冷却ができないため比較的水温の高い水深 300mより浅い海域では潜航ができません。
したがって今回は、島に比較的近い水深 300m より浅い海域で、この水深でも潜ることのできる水中ドローン「Tripod Finder 2(TPF2)」を使用し、地元漁船「第三十豊漁丸」の協力のもと、実施する予定です。
Tripod Finder 2(TPF2)漁船を使った水中ドローン調査は、私たちにとってもお馴染みですし、TPF2にも何度もお世話になっています。
今回はいつも江の島沖で調査をしているのと同じくらいの水深での調査ということもあって、江の島沖と北大東島沖の違いもとても楽しみです!
12月 20日、調査 1日目、早々にあいにくの雨模様ですが、調査予定の 3日間のうち風や潮などの海況が最も良い予報です。
調査 1日目の海とはいえ風もまともに受けると 10m 弱、波もありますので、風と波を避けられる風下となる方角の島陰をねらい、機材の準備や打ち合わせをしながら予定の海域に向かいました。
機材の準備をする少し船を走らせ、島陰となる海域に到着! 確かに船は揺れますが、調査はできそうなので、早速潜航開始!
いつもは船のデッキに設置している水中ドローンの操作機材ですが、夕方まで雨が降り続く予定だったので、今回は雨で濡れないようにキャビンの中にセットアップすることにしました。水中ドローンの映し出す映像をキャビンの窓から覗き込む研究者の方々の眼差しは、文字通りまさに食い入るようです。普段あまり見ない角度からの一枚はなかなか新鮮でした!
食い入るように海底の映像を見るこの日は全部で4本の潜航を実施、水深 150~240m の海底を観察しました。
大東諸島の周辺は透明度がとても高く、今回の調査水深、北大東島沖では、150~240 m の海底でも青い光が届いていました! 驚きです! 試しに水中ドローンの照明を消してみても、魚や海底のようすがわかるくらい明るいのです。
ちなみに同じ 150m ほどの水深でも、江の島沖では照明を消したら真っ暗です!
そんな海底にすむ魚類相調査が今回の目的です。
4本の潜航の観察結果としては、水深 100m を超える海底でも浅場の魚が普通に見られる一方で、ハナダイ類など深海性の魚も混在しているという印象です。
チョウチョウウオのなかまやハタタテダイ、さらにはカッポレなど大型のアジ類など浅場で見られる魚種を確認した一方で、やや深場で見られるキビレマツカサやキシマハナダイ、他の海域では珍しいユミヅキヤッコが優占種として多く見られます。
他にもツルグエなどのハナスズキのなかまや、ハタタテハナダイやバラハナダイなど、美しい魚の代名詞のような魚も見ることができました。中でもきれいだったのは、私自身初めてフィールドで観察できたオキナワクルマダイでしょうか!
魚類以外では、ヤギ類などの八放サンゴは多く見られましたし、江の島沖でおなじみのコトクラゲも複数個体見られました!
あっという間に 4潜航が終わってしまった初日。
残り 2日は後編でお届けします!
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
本プロジェクトは、日本財団の支援を受けて笹川平和財団海洋政策研究所が実施する「オーシャンショット研究助成事業」により助成を受けたものである。