今年 3回目のアマモ場潜水調査です!
今回のバディは霜鳥トリーターです。
霜鳥トリーターにとっては初めての燈明堂海岸での潜水調査ということで、潜水の予定が組まれたときからわくわくしているようすでした。
この日は気温も高く、じんわりと汗がにじむほどで、ウエットスーツを着ると窮屈です。まずは水を求めて、2人して海にざぶざぶ入っていきます。(ウエットスーツに水を通すと、するっと突っかかりが解消するんですよ。)海況も穏やかで、陸上より水中の方が快適に感じる、いいコンディションです。
穏やかで透明度もよさそうですそれではさっそく水中のようすを見ていきます!
前回(7月)の調査時には、ウズマキゴカイがびっしり付いていたアマモたちはどうなっているのでしょうか。
短くなったアマモ…!!
なんと、長くたなびいていたアマモの大部分が、短くなっています! 長くても根元から 20 cmくらいしかありません。葉の先端のようすから、何者かにかじられてしまった後のように見えます。
そして、前回あんなにびっしりと葉に付いていたウズマキゴカイが、全くといっていいほど見られなくなっていました。ウズマキゴカイの付いていた部分は他の葉より重く、切れて流されていったのかもしれません…。
昨年、吉田トリーターがあげていた2025年のフィールド調査( 2025年 8月 22日の調査 、 2025年 9月 17日の調査 )でも、8月~9月はアマモが短くなっていることが記録されています。
燈明堂では、この時期に葉が短くなるのは、季節的なサイクルの一部なのかもしれません。実際今年の 4月には元気に伸びたアマモが確認できているので、冬から春にかけてまた成長していくのかなと思います。
アマモは短くなってしまっていましたが、他にも面白い生物がたくさん観察できました!
テンジクダイの仲間の幼魚ネンブツダイかクロホシイシモチか、無数の幼魚がいたるところに群れています。
まだ体が透明ですが、黒い模様が少し出ています。個人的には模様の感じからネンブツダイっぽいなあと予想しています。
コロダイの幼魚
ナベカ他にもトゲチョウチョウウオやフウライチョウチョウウオの幼魚もいて、季節来遊魚の季節が近づいてきたことを実感しました。
そして南方種だけではなく、メバルの仲間も体感では増えていました。
反対に、これまでアマモ場でおなじみだったキヌバリとチャガラはかなり数が減った印象です。
キヌバリは大きく成長した個体が単独でちらほら観察できましたが、チャガラは小さい群れが一つあっただけでした。
これからもアマモの衰退のようすや、アマモ場を取り巻く生物たちの記録を残し、季節によってどんな変化があるのか、フィールド調査を通じて少しでも実感していただけたらうれしいです。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。