前回の続きです。これまで3回にわたって紹介してきたモントレー旅も、今回が最後です。もう2か月もたったのか…と書きながら驚いています。
さて、時系列としてはモントレーでのKurage conを終えた後。発表会や見学会が終わり、その夜は主催の方がホームパーティを開いてくれました。
アメリカ西海岸と言えばクラフトビールの聖地! 最近ビールにはまっている私にはたまらない時間でした…!
おのおののグラスには名前の代わりに好きなクラゲを書いていました。さすがのクオリティです。
クラゲ仲間たちからサインももらい、大切な思い出ができました。モントレーベイ水族館のみなさま、本当にありがとうございました。必ずまた行きます!
さて楽しい夜も終わり、みなさまにさよならを告げた後、私たち日本チームはサンフランシスコ(空港の近く)に戻りました。移動日も合わせて2日間で3か所の施設を見学してきましたので、そのときの話を書いていきます。
まずはCalifornia Academy of Sciences。こちらは大型の総合自然博物館で、中には大きな温室(Rain forest)や水族館(Steinhart Aquarium)、その他たくさんの展示物があります。
温室では蝶が放し飼いにされており、それぞれが好きに飛んでいます。その他鳥や蜘蛛の生体など、その環境に合わせた生き物の展示が見ていて飽きませんでした。
温室の順路を進んだ先に水族館があります。大水槽や海域に合わせた生き物(もちろんクラゲも)の展示など、博物館の中にある水族館とは思えないほどの規模でびっくりです。
それ以外にも、色に注目した特別展示や研究の意義を紹介している展示、標本室に学芸員が常駐しており、気になるものはすべて手に取って触ることができることができる標本タッチングのコーナーなど、全部しっかり回るには一日かかってしまうほどでした。
さてお次はMarine mammal center。ここは、誰でも見学することができる海生哺乳類の保護施設で、主にアザラシやアシカの保護活動をおこなっています。訪れたときは繁殖の時期ではなかったため、保護された動物はほとんどいなかったのですが、動物を保護してから野生に復帰させるまでについて、さまざまな紹介がありました。
施設の外にあるイラストもとても印象的でした。
最後はAquarium of the Bay。ここは、代表的な観光地であるフィッシャーマンズワーフの近くにある水族館です。
主に地元の生物を展示しており、全体的に規模は控えめでしたが、動く歩道(※現在は稼働はしていませんでした)が設置された2本の大型のトンネル水槽が圧巻でした。そして!クラゲの展示には、驚くことにアカクラゲの展示がありました。アカクラゲは海外では「Japanese sea nettle(ジャパニーズシーネットル)」と呼ばれ、日本の代表的なクラゲとされています。入手のルートは不明ですが、恐らく日本のどこかからアカクラゲのポリプが送られ、長い間この水族館の展示を支えているのでしょう。遠く離れた地でよく知るクラゲが活躍していてなんだか感動しちゃいました。
近くのヨットハーバーには大量のカリフォルニアアシカが。モントレーでの経験もありこの光景にも少し慣れてしまいましたが、やっぱりすごかったです。
ほんとは朝食に出てきたびっくりするほど大きなパンケーキとか、アメリカで飲んだミソスープとか、これぞまさに!なアメリカサイズのピザとか、食べ物に関してもとても面白かったので紹介したかったのですが、このくらいにしておきます。初のアメリカ上陸。異国の文化や大自然に触れ、人生感が変わる旅となりました。言葉の壁は多少ありましたが、生き物好き、特にクラゲが好きな気持ちがあれば、気持ちは通じ合えるし、言葉なんてどうにでもなる!ということを改めて感じました。今回得た経験や繋がりは、今後の展示に生かしていきます!
ここまで4回にわたり、Kurage con 2024 in Montereyの旅の報告にお付き合いいただきありがとうございました!
バックナンバー
[ 2024年09月19日 Kurage con 2024 in Monterey ~研究発表編~ ]
[ 2024年10月31日 Kurage con 2024 in Monterey ~モントレーベイ水族館見学編~ ]
[ 2024年11月07日 Kurage con 2024 in Monterey ~野生動物編~ ]