私たちトリーターの一番大きな仕事のひとつに、「伝える」というものがあります。
水槽の展示をはじめ、魚名板、解説、手書き解説、イベントや企画展の実施、ショー、トリーター日誌、SNSなど伝える手法は多岐にわたります。
伝え方はさまざまですが、生き物のことをたくさんの方に知ってもらいたいという思いは共通しています。最近、こんな事を伝えたい、もっとたくさんの方に知ってもらいたいと思うことが増えました。今回は、「伝えたい!」と思った出来事に焦点を当てて、いくつかご紹介します。
まずは、たくさんの人に伝えたい! です!
今、ダイビングショーフィンズ MC のデビューに向けて練習をしています。 MC は、相模湾大水槽でくらす生き物たちを、ショーを見てくださっている方に直接伝えることができる大チャンスです。じつは、水槽の中からでないと観察しにくい生き物もたくさんいます。もちろんみなさんが、よく見ている相模湾大水槽の魚たちも、近くで見てみると見え方が少し違ってくることもあります。
MC の言葉でショーが進んでいくので一つ一つの言葉選びがとても大切になります。まだまだ課題があるので、たくさん練習をして相模湾大水槽の魚たちをみなさんに紹介できるよう頑張ります!!
練習風景続いては、英語で伝えたい! です!
先日、勢水丸の航海に参加しました。今回は、海外の水族館の方々も参加していました。採集された生き物の話をするとき、可能な限り自分の言葉で伝えたい! と思い、とにかく一生懸命伝えるようにしました。つたない英語ではありましたが、特にクラゲの飼育員や研究者の方が多かったので、言葉の壁を越えて、みんなで盛り上がることができました。昨年マレーシアへ行ったときには、思うように言葉が出なかったこともありましたが、今回は、その時より伝えられる言葉が増えたかな? と思える場面もありました。反対に、海外のみなさんが日本語を覚えて話してくれたのがとてもうれしく、心強かったので、これからも国境を越えたコミュニケーションを続けていきたいと思いました!!
海外の水族館のみなさんと最後は、もっとたくさんの人に伝えたい! です!
先日、島森トリーターの日誌を読んで、「手話を使って自分の言葉を届ける」という新たな挑戦がとてもかっこいいなと思いました。これまで、手話を使ってコミュニケーションをとる機会はほとんどありませんでした。でも、手話を学ぶことでより多くの人に、生き物のことを伝えることができる! と思ったら、挑戦してみたいと思うようになりました。そのことを、島森トリーターに伝えてみたところ、「11月にもイベントをやる予定だから、ぜひ挑戦してみてほしい!」と声をかけてくれました。まだ練習を始めたばかりですが、少しでも伝えられるよう精一杯頑張ります。今回は、クラゲのお話をします。
「えのすいの生き物ミニ講座~いろいろな手法で生き物たちを紹介します~」
見に来てくださったらうれしいです。
クラゲの手話