みなさんこんにちは!
雨続きで休みの日は家に引きこもりっきりの藤田です。
さて、今回は久しぶりにウツボの話をしようと思います。
このウツボの話シリーズ、覚えている方はいるのでしょうか。
実はずっとウツボの口の話が書きたかったのですが、なかなか納得のいく写真が撮れていなかったのです。
それが今日とってもカッコいい写真が撮れたので、写真と一緒におすすめポイントを紹介していきたいと思います。
実はウツボの口の中の模様は、種類によってかなり異なります。
体にある模様が同じように口の中にあることもあれば、口の中だけ白色や黄色といった種もいます。
いつも私が紹介しているウツボ(Gymnothorax kidako)は体と同じ斑紋が口の中にもあるタイプです。
ウツボの口の中
ウツボの口の話をトリーター日誌で書きたいな~と思って大水槽に潜ったら、ちょうどとても見やすい角度で口を開いてくれているウツボがいました。
こうしてしっかり見てみると、口腔内の模様が体の斑紋と同じであることがよくわかりますね!
そして、何と言っても歯に注目してしまいますよね。
いつもウツボのことをかわいいかわいいと言っている私ですが、このようなカッコいい一面も大好きです。
ウツボの上顎歯
上顎の前方中央部に鋭い歯が3本、1列になって生えています。
この歯はウツボの種類によってはあったりなかったり、あっても鋭くなかったりと、ウツボ類の重要な特徴ともいえ、これが種同定の手掛かりになる事もあります。
アジを捕らえた瞬間
口の写真たくさん撮らせてくれてありがとう~という気持ちを込めて、アジの切り身をあげました。
するとすぐにパクリと食いつきます。
さすがに写真は少しブレてしまいました。
鋭い歯で捕らえた獲物を何度か咥え直して飲み込みやすい向きにして、ウツボの第二の顎とも言われる咽頭顎を使って食道へ運んでいきます。
外からそのようすを観察するのは難しいので、咽頭顎についてはまた今度詳しく解説したいと思います。
最後に正面顔
正面からだとまん丸に見えますね。笑
ぽかんとした顔が何ともかわいらしいです。
さっきまでカッコいい歯を見せていた写真と同一個体のウツボですよ。
角度によってこんなにも表情が変わるなんて、本当に面白いなぁと思います。
まだまだいろんなウツボの魅力があります。
これからもウツボの話シリーズ、時々更新していきますので楽しみにしていてくださいね。