今回の調査は、房総半島の勝山にて潜水調査をおこないました。 今年の2月 に潜って以来、2度目となります。 前回は水温が冷たい時期でしたが、今回は水温も温かく、調査としては快適でした。
潜ってすぐに見られるのは、やはり一面に広がるエダミドリイシの群体です。 相変わらずの量に2度目であっても驚かされます。
一面に広がるエダミドリイシ
今回の調査範囲は、広義の相模湾の範囲に入っています。 最近調査した三浦半島の 江奈湾 や 小田和湾 と比べてしまうと、比にならないくらいのサンゴ(この日誌ではイシサンゴを示します)の量です。
魚たちも季節来遊魚たちが、エダミドリイシの隙間を隠れ家として活用しています。
写真を撮ろうと近づくと、すっと隠れてしまいます。 複雑に絡み合って成長しているため、隙間に入ってしまったら全く見つけることができません。
サンゴの隙間に隠れるオキゴンベ
ヤリカタギやセグロチョウチョウウオなどを見かけることができました。 私は見ることはできませんでしたが、ゴマハギもいたみたいです。 見たかった…
年によってはナンヨウハギも見られるということで、さまざまな南方種が相模湾でも見られるようになってきています。
私も富戸でナンヨウハギを見た時の衝撃は、今でも忘れられません。 そんなナンヨウハギは、当館の えのすいeco環境水槽 で展示中です。 また、このお話は別の機会に。
相模湾内だと三浦半島では今のところ、大群落は見つけられていませんが、伊豆半島ではサンゴを複数見つけています。 館山周辺はイシサンゴの北限地域といわれますが、それでも伊豆半島に引けを取らない、種数と量です。 個人的な感想としては、1地点としては伊豆半島の各それぞれの地点より、種数が多い気がします。
エダミドリイシの他に、エンタクミドリイシ、ベルベットサンゴ、キクメイシの仲間、ニホンアワサンゴを始めとして、ぱっと見でも 10種以上は確認できました。
特に私のお気に入りのトゲイボサンゴも見ることができました。
トゲイボサンゴ
水中のサンゴたちはポリプをいっぱいに開き、状態が良いのが伺えます。
ポリプを広げるハナガササンゴの仲間
サンゴと併せて、今回見られたのがカジメ! 少量ですが同所的に見ることができました。両方分布している海域ならではの光景です。
カジメとサンゴのコラボ
サンゴの種の同定はまだまだ勉強中ですが、調査と併せて勉強していき、みなさまに詳細な情報を発信していけるようにしてまいります。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。