2009年06月07日
トリーター:伊藤

泥の海を訪ねて( 11)


新天地へ

ついに担当のテーマ水槽が終了を迎えました。
1か月と短い間でしたが、干潟、マングローブの生き物の面白さ、少しは伝わりましたでしょうか。
現在はベテラン植田さんが担当する「水の環境を見つめて」が開催されております。

さて、これまでテーマ水槽で頑張ってもらった生き物たちはいったい何処へ行ったのでしょう?
子供たちに大変人気だったマルオカブトガニは温かい海コーナーのマングローブ水槽へ。
テーマ水槽より広々としていますが、ライバルの多い水槽にうまくなじんでくれるとよいのですが。
テーマではほとんど姿を見せてくれなかったササウシノシタもマングローブ水槽へ。砂が白っぽいためか、幾分探しやすいです。

アベハゼは相模の海コーナーの干潟水槽へ。アベハゼにはやはり、清潔感のある砂よりも、泥の水槽が似合います。

キイロホソゴミムシをはじめとする小さな生き物たちは、裏方の水槽で引き続き飼育しています。寿命を迎える虫が出始めた今日この頃ですが、はたして次世代は生まれるのでしょうか?

皆様に愛想を振りまいていた汽水亀「ダイヤモンドバックテラピン」。実は飼育係(私)のペットでした。
1か月間の「単身赴任」を終え、今は家族から餌をもらいながら家でのんびりしています。
お勤め御苦労様でした。

ある展示が終わると、そこにいた生物たちは別の場所へ引っ越しとなるものです。
水族館の展示が変わったことに気付きましたら、それまでいた生物がどこに異動?したのか探してみるのも通な楽しみ方かも知れません。

バックナンバー
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