みなさんこんにちは、藤田です。
今日はとても嬉しいことがありました!
それは何かというと、相模湾ゾーン「沿岸水槽」のコケウツボがご飯をたくさん食べてくれたことです!!
「え、今までは食べてなかったの?」
と疑問に思うかもしれません。
そうなんです・・・ 実はこのコケウツボ、沿岸水槽に引っ越してきてから一度もご飯を食べてくれていなかったんです。
コケウツボたちは 7月17日から沿岸水槽で暮らしています。
つまり、約3か月も断食していたことになります。
(とはいっても、私たちがあげているご飯を食べてくれていなかっただけで、実は夜な夜な小さなカニやハゼを食べていたのかも知れませんが・・・ それはウツボのみぞ知る、です。)
「そんなに長い間何も食べずに生きていけるの?」
と驚かれる方もいるでしょう。
実は魚の種類によっては、意外と長い期間断食しても平気だったりします。
普段じっとしていて、あまり動かないような魚にこの傾向が強いような気がします。
ウツボは断食しても、平気な期間がかなり長い種類の魚だと思います。
ウツボに限った話ではありませんが、水槽を移動させる前にバックヤードでちゃんとご飯を食べていたのに、展示水槽に出したら食べなくなった、というパターンがたまにあります。
その場合、数日ようすを見てみたら、またすぐ食べるようになる個体もいます。
ちなみにアミウツボたちは、水槽の移動後2日でご飯を食べだす個体がいました。
しかし一向にご飯を食べてくれない個体もいるのです。
サビウツボも中々ご飯を食べてくれませんでしたが、8月中には食べていたので、だいたい1か月くらいの断食期間ですね。
サビウツボのお食事シーンは、アミウツボたちの間を縫うようにしてご飯にありつく姿がとてもかわいく、ついつい見守ってしまいます。
そしてコケウツボの場合は、1か月経っても2か月経ってもご飯を食べてくれませんでした。
給餌棒の先にイカの切り身やイカナゴなどの小魚を付けて、口元まで持っていってもプイッと顔を背けて拒否されてしまいます。
拒食モードの時は無理やりご飯をあげても食べないので、その日は諦めます。
そして気長に、待ちます。
そして今日の給餌の時間、コケウツボが何だかいつもよりそわそわしているように見えました。
「これはもしや!?」と思ってコケウツボの口元にイカの切り身を落としてみると、パクっと食べたのです!!
イカの切り身を一切れ食べてからはどんどん調子づいて、他のごはんももりもり食べてくれました。
沿岸水槽のウツボ3種の中では、一番大きな口を持つコケウツボ。
大き目のイカナゴも1匹ぺろりと平らげてしまいました。
いつになったら食べてくれるかな~と思っていましたが、これで一安心です。
気分によってはまた食べない日もあるかもしれませんが、運よくご飯の時間に水槽をご覧になられた際は、ウツボたちの食事にぜひ注目してみてください。
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[2020/07/17 ウツボ好きトリーターのウツボの話]
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