8月7日より、オオバウチワエビのニスト幼生、通称「ガラスエビ」の展示を開始しました。
この1週間でバックヤードのフィロゾーマ幼生「ジェリーフィッシュライダー」は全てニスト幼生になりました。
そして、本日、展示に出ていた最後のジェリーフィッシュライダーも無事ニスト幼生になりました。
結果、展示個体も入れると 17個体です。
前回の 1/100から、途中経過 74/100、そして現在の 17/100です。
途中、脱皮直後の個体が共食いされて減ってしまいましたが、まずまずの結果かと思います。
1個体だけのプレッシャーもありますが、数が多ければそれはそれでまた課題が出てきます。
でも、ちっちゃいガラスエビがいっぱいいる姿はとても可愛らしいです。まるで幼稚園のようです。
実はニスト幼生の時期は何も食べません。そしてほとんど動きません。
ジェリーフィッシュライダーの頃はあんなにもせわしなく動いて、一生懸命クラゲに食らいついていたので、あまりの変貌に心配になりますが、浮遊生活から底生生活へ、立派なエビになっていく大切な準備のときです。温かく見守りましょう。
ニスト幼生になると何も食べない=それまでにしっかりと栄養状態が足りていないといけない。たくさん食べておく必要があります。
今回は少し余裕をもって飼育ができていたので、いろいろな種類のクラゲを与えてみました。
といってもクラゲの展示優先なので、余剰があるものに限ります。
14種類あげてみました。基本的には何でも食べます。ただ、あまり弾力があるものは食べきれないようです。
成長段階や与えるクラゲの状態、厚みなどで好みが変化しているように見えます。
旗口クラゲがわりと、とりつきやすく、食べやすく、好きなように感じました。
基本的には本当に何でも食べます。毒なんてへっちゃらなようで凄いなと思うのですが、粘液には弱いので、やはり初めてあげる種類や大きさのときはかなり緊張しながら観察しました。
それでは“えのすい”育ちのジェリーフィッシュライダーの食歴をご紹介します。
ミズクラゲ
アカクラゲ
アマクサクラゲ
クリサオラ・プロカミア
アトランティックシーネットル
クリサオラ・ラクテア
ブルーファイヤージェリー
コンパスジェリー
フィロリーザ・プンクタータ
タコクラゲ
リクノリーザ・ルサーナ
ギヤマンクラゲ
エボシクラゲ
カブトクラゲ
14種類です。
残念ながら、カツオノエボシは展示優先のため、試していません。
青いジェリーフィッシュライダーは次回のお楽しみです。
ニスト幼生が稚エビになるには、前回のデータから 20日以上はかかっていたので、まだまだ気は抜けませんが、このまま数が減ることなくみんな立派なエビになってくれることを願うばかりです。
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