ウツボ好きトリーターのウツボの話 24

先日、閉館後の見回り中に珍しい光景を見ました！
日誌のタイトルでウツボ関連なのはもうバレてるんですが、こちらです。

並ぶトラウツボ

同じところにトラウツボが２匹並んでいます！！

相模湾大水槽のウツボはくっつき合っていることが通常で、多いと７匹くらいが同所的に並んでいるのですが、トラウツボは基本的には他のトラウツボとくっつかず１匹でいます。
ウツボに比べてトラウツボの方がお気に入りの場所が明確なように感じます。
それがこんなにも密着しているので、「もしかしてペアリングしている…？」とも思ったのですが、あいにくお腹側が確認できず、翌日にはばらばらになっていたので、偶然、居たい場所の気分が被っただけなのかもしれません。。。
動画も撮影しましたので、ゆったりリラックス中のかわいいようすもご覧ください！

そしてもうひとつ、トラウツボ関連のちょっと珍しいネタがあります。
さっきとは別日の朝の見回り中に見た光景で、こちらも動画を撮影したので見てください。

トラウツボの背中をオトヒメエビがクリーニングしています！！
実は “えのすい” でこの行動を観察できるのはかなり珍しいことなんです。
相模湾大水槽では、クリーナーフィッシュとして有名なホンソメワケベラが魚の体表をクリーニングしているところはよく見かけるのですが、同じくクリーナーシュリンプとして知られているオトヒメエビはというと… あまり働きません笑
自然の海でも、ウツボのすぐそばにオトヒメエビがいる場面はそれなりに観察したことがありますが、実際にウツボをクリーニングしている場面に遭遇した経験は少ないです。

オトヒメエビがいつもいる場所は相模湾大水槽の水面が見える窓の右側（フォトコーナーのすぐ近く）の岩組みがあるところです。この岩場はウツボ、トラウツボ、ミゾレウツボ、サビウツボが同時に観察されることもある ウツボホットポイント でもあります！
しかし、いつも何らかのウツボの仲間がいて、オトヒメエビも近くにいるのに、両種が接触している場面を見たことはほとんどありません。

なので、今回オトヒメエビがトラウツボに乗っている場面に遭遇しても最初は、「えぇ珍しい！オトヒメお散歩中かなー？」くらいに思いました。
それが近づいて観察してみると、なんと、きちんとトラウツボの体表をクリーニングしているではありませんか！！
疑ってごめんねオトヒメエビ！ちゃんとクリーナーとして働くこともあるんだね！
もしかすると私が見ているタイミングと合わないだけで、普段から実はクリーニングしているのかも、しれません。
それにしてもたいてい岩の裏に引っ込んでいて、働いているようすが見られないんですよね～笑
みなさん、大水槽のオトヒメエビがクリーニングしているところを目撃したらラッキーだと思ってください！

あと、このクリーニングされているトラウツボ、最初に紹介した２匹のトラウツボとは別の個体です。よくこの岩場を陣取っている体色が薄めの個体なんですが、ひょっとしたら確率の低いオトヒメエビクリーニングを待っていたりするのかも、しれません。

私は朝夕の見回りでここを見ることが多いので、昼間のようすはみなさんの方がよく見ていると思います。
ぜひ、注目してみてくださいね。

相模湾ゾーン

前の記事記事一覧

RSS

えのすいトリーター日誌

ウツボ好きトリーターのウツボの話 24