ウツボ好きトリーターのウツボの話 26

きょうで８月が終わりです。
みなさん楽しい夏休みを過ごせましたか？
まだ宿題が終わっておらず、始業日ではなく最初の授業のときに間に合えばよし、と思っている方もいたりしますかね。（私はこっちのギリギリタイプでした笑）
今年も小学校の自由研究で、「ウツボのことを調べたい」とえのすいにウツボを見に来てくれたお客さまがいらっしゃいました。
夏休みになると毎年一定数、ウツボを自由研究のテーマにするために質問をくださる方がいて、ウツボ人気がうかがえます。
厳しい暑さが続いた８月でしたが、９月になってもまだまだ暑い日が続きそうです。
みなさん熱中症に気を付けて過ごしましょう。

先日、朝の見回り中に珍しい光景が見られました。
それがこちらです。

クモウツボ

太平洋のトロピカル水槽のクモウツボが、こんな風に砂地に鎮座している姿は初めて見ました！
普段は石の下に隠れているので、運が良ければ顔か体の一部が見えるくらいなのですが、この日はなんと全身を出していました。
どうして全身出ていたのかはわかりませんが、とてもリラックスしたようすでした。
通りがかった樋口トリーターと二人してにやにやしながら観察していたら、そのまま後ろを向いてゆっくりといつもの岩に帰っていきました。
ちなみにこの写真後方の岩の下には、しましまのゼブラウツボの体の一部が見えていますよ。

また別の日の朝にはこんな感じのこともありました。

ゼブラウツボ

奥の岩の下にはいつものように大きなゼブラウツボが隠れているのですが、手前の岩から小さいほうのゼブラウツボが顔を出しています！
この個体は普段お客さま側からは絶対に見えないような隙間に隠れていることが多いので、これはとってもレアなサービスショットでした。
これまた偶然通りがかった佐野トリーターと一緒に満面の笑みで観察していました。

トロピカル水槽には現在、クモウツボ、ヘリゴイシウツボ、ゼブラウツボ、モヨウキカイウツボがくらしています。
どのウツボも普段は岩の中などなかなか前から見えないところで日中は隠れているので、いつもと違う光景で新鮮でした。
９時くらいでこんな行動をしていることがあるので、みなさんにもウツボたちのお顔を観察するチャンスはあります。
トロピカル水槽を見るときは、岩の下からウツボが顔をのぞかせていないか、探してみてください。

ハリセンボン

最後におまけで。
これまた朝の見回り中の出来事で、ガラス面にハリセンボンが集まってホンソメワケベラのクリーニングを受けていました。
「なんか集まってて面白いから写真撮るかー」と思ってパシャリとしていたら、通りがかった園山トリーターがぼそっと、かわいすぎますねと言っていたのがフグ愛強くて面白かったです。

毎日見回りをしていると普段と少し違う面白い場面に遭遇することがあります。
朝と夕方など見る時間を変えるだけでも、違ったようすが観察できます。
みなさんもぜひ、魚たちの動きやいる場所にも注目してみてください。

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